日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】本橋信宏著 「新橋アンダーグラウンド」(駒草出版)

2023-01-31 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 どこかで本書の紹介を読み、面白そうなので借りてみた。新橋、とくに昔から栄えてきた日比谷側にまつわるあれこれ。お店の話、怪人物の話。読んで役に立つことはないのだが、自分もしばしば出かけた街の歴史と、ちょっとした闇に触れられて面白かった。また機会を作って、夕方から出没したくなる。

 本書はシリーズ物で他に「鶯谷」「渋谷円山町」「上野」とあるのだが、何れも自分にとっては馴染みのないエリア、従って本書ほど魅力は感じない。

 2023年1月15日 自宅にて読了
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【本】上原善広著 「被差別のグルメ」(新潮新書)

2023-01-31 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 著者の別著「被差別の食卓」が、世界の被差別種族・部落の固有の料理の紹介であったのに対し、本書は日本国内。いわゆる被差別部落と、北方原住民(アイヌその他)、それに沖縄を題材に取り上げている。

 やはり、馴染みのある料理がない。ページを大きく割いているのが、著者の出身でもある関西の被差別部落の料理で、部落以前に関西の料理になじみが薄いので当然か。北海道先住民族に関しても、行者ニンニクなど北海道料理店で見かける素材はあっても料理となると殆ど知らない。

 被差別部落の料理も、全国各地で無数にある郷土料理の一つと言えまいかと思ったが、やはり彼らが置かれた労働環境、雇用条件を考えると、単純に地域の特性を活かしたと言ってはいけない気がした。その点で、著者の「もつなど、貧しいから部落で食べられるようになったと言うのは間違い」という記述には違和感を覚えた。

 2023年1月16日 自宅にて読了
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【本】加谷珪一著 「貧乏国ニッポン-ますます転落する国でどう生きるか-」(幻冬舎新書)

2023-01-30 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 先に読んだ「資産フライト」の前段とほぼ同じような話、世界における日本の経済的地位の低下と、その対処策についても少し。もっとも低下しているのは経済ばかりでなく、政治(外交)においてもだと思うが。どうしてこうなったニッポン。

 たぶん長期的に見て、製造~輸出からグローバルレベルのサービスプラットフォーム構築~提供と言うビジネスモデルの転換が行われなかったことが原因なのが世界で稼げなくなった理由だと思う。その原因として、凝り過ぎて標準化できない国民性とか、原価を提供価格に転嫁できない消費者圧力とかがあるのではないか。結局のところ、企業でなく消費者が自分で自分に足枷をしているように近年では思えてならない。

 物価上昇と賃金上昇はニワトリの卵、どちらが先かと言う話になる。企業が内部留保を放出して賃金上昇させるのが先か、家庭が預貯金を取り崩して値上げに耐えるのが先か。それが簡単にできないからこそ今の状況に陥っているのだろうが。更に国債発行で国の「借金」が1,000兆円超(2023年度年末見通し)となろうとしているこの国、長生きすればするほど苦しい事態が待ち受けている気がする。でも誰も(自分も)自分が痛みを引き受けようとは思わないもんね。

 2023年1月14日 新年会帰りの電車にて読了
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2023年1月14日 【タブレット】無線キーボード接続

2023-01-30 06:00:00 | PC&デジ物、ホームページ
 来るべき長期海外旅行に向け、旅先で長文の入力ができるよう、タブレットに無線キーボードを接続できるか試してみた。

 無線キーボードは知人からの頂き物、たぶんこれ。充電がMicro USBなのが残念だが、サイズ的には手持ちの8インチタブレットにドンピシャで、収納性が極めて良い。

 マニュアルがなかったが、Bluetooth接続をかけたら「Keyboard」として認識、あっさり接続できた。Fn+QキーでAndroidモードにすると、すんなり入力できた。Enterキーが小さかったり、全角記号の出し方に迷ったりはするが、文字入力に関しては問題なさそう。主にやりたいことはメール返信とブログの下書きなので、これだけできれば十分。

 そのままだとキーボード本体が滑ってずれるので、手持ちのメガネ拭き(セリート)を敷いたら滑らず作業できるようになった。充電用Micro USBケーブルは、幸い手持ち品が残っていた。これも手持ちのタブレットスタンドも使い、費用ゼロでシステム完成、気分がいい。おまけに、これらを収めるケースは、通販で到着したエアクッション入り封筒。どこまでもローいやノーコストなのだった。
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【本】小島直記著 「まかり通る-電力の鬼・松永安左ェ門-」(東洋経済新報社)

2023-01-27 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 昨年9月に壱岐を訪れた際に松永記念館を訪れ、名前しか知らなかったため改めて本書で勉強した。訪問から読書まで時間かかり過ぎ(反省)。

 氏の生涯を年代順に追った作品だが、諸々のできごとの発生年月や氏の年齢が書かれていないため、時代をイメージしづらい。その点を除けば、何があったかを掴むことはできた。

 氏の姿勢は、30歳過ぎに接した恩師・福沢諭吉の死の前後で大きく変わった。とは言え年を経ても常人と異なる思考、気迫がなくなったわけではなく、女好きな点も一時的に鳴りを潜めたものの終生変わらなかったように書かれている。結局この人が日本経済もしくは電力界の功労者だったのか、迷惑な異端児だったのか、判断つきかねる。結果論だが一時的には功労者、晩年は厄介者と見るのが正当?

 氏を語る上で欠かせないのが、福澤桃介氏。本書では強烈なナルシシズムを持つ人物として描かれている。機を見るに敏とも、変り身が得意とも言える。ひとかどの人物になるには、どこか異質な特徴を持った人間でなければダメなのか。一方、そういう多士済々が活躍と言うのか跋扈と言うのか、した時代が日本にはあったと認識。近年で言えば前澤友作氏や堀江貴文氏あたりがそうなのだろうか。「志」のレベルが違うと怒る人がいそうである。

 2023年1月13日 自宅にて読了
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2023年1月13日 【物欲】バイブレーションアラームつき腕時計

2023-01-27 06:00:00 | 各種物欲
 今年は海外旅行を復活させようと思っている。それも長期の。

 旅先とくに海外では、腕時計をしたまま寝ることが多い。時差ボケで目が覚めた時に直ぐに時間を確認したかったり、乗り物の都合で早起きしなければならなかったり。ところが、旅先では熟睡促進のため、宿でも耳栓とアイマスクをして眠ることが多く、それがために腕時計のアラームが聞こえず寝過ごしかけたことが再三あった。ウェイクアップコールを頼める宿ばかり泊まるわけではないため、自衛策が必要である。

 腕時計には興味がないため気付かなかったが、バイブレーションつきの製品があることを知り、海外旅行再開を前に買うことにした。ネットで「腕時計 バイブレーション」と検索すると、製品が出てくるだけでなく、製品紹介のブログも出てくる。それらの中から、安くてデザインの気に入ったものを選んだ。求める機能は「アラーム」「バイブレーション」「デュアルタイム」。そして「見易さ」「シックな色合い」であればなお良い。

 こうして選んだのが「カシオ スタンダード W-736H-8B」、いわゆる「チープカシオ」で、海外販売品。届いてみるとム、盤面ブラックを選んだのは失敗だったか。同じモデルでもカラーによって値段が違い、ブラックが安いかったのはここらへんが不人気なのかもしれない。慣れなければ仕方ないな。ベルトは堅めの樹脂製で、これはイカン。いま使っているデュアルタイムウォッチと同様の、柔らかい素材のベルトをオーダーした。

 試しにセットして装着し一晩寝てみた。昼間は見づらいかなと思った液晶表示は、イルミネーションで見るととても見易かった。肝心のバイブレーションだが、期待通り。振動パターンが変わるので気付きやすい。自動的に音が出なくなるので、場面によって切り替えることは必要だ。

 これで旅先での安眠と寝過ごし防止を両立できそうで、嬉しい。
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【映画】カンフースタントマン(龍虎武師)

2023-01-26 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 香港映画と言えばカンフー(功夫)をベースにした派手な立ち回り。ブルース・リーで注目され、ジャッキー・チェンやサモ・ハンで不動の人気となったか。本作は、そうした香港映画の発展を支えてきた多くのスタントマンに光を当て、インタビューにより幼少時からの訓練方法、撮影時のエピソードや役者生活をつまびらかにする。スタントマンから指導者になった人が多いが、中には自ら監督になったり、或いは転身してビジネスマンになった人もいる。

 サモ・ハンに始まるインタビューの繋ぎ合わせだけでなく、音声をバックに彼らの出演作品が次々と映され、当時の興奮が蘇る。メイキング映像も多々あり、まったく飽きることがない。いや、ガラスぶち破ってビルの4階から転落とかメチャクチャ。最後に、今は下火となってしまった香港映画の現状、それでもなお残る養成学校の様子と夢を懸ける若者の姿が紹介される。

 本作は香港でなく大陸の作品。サモ・ハン始め多くの出演者が広東語でなく北京語を話すのを見て、時代の移り変わりを感じた。大陸側の作品であるのに、中国政府寄りとされるジャッキー・チェンのインタビューがないのは何故か、引っ掛かった(映像は何作品も出てくる)。映画と言うよりドキュメント作品だったが、とても良かった。カンフー映画よ、いつまでも。

 2023年1月10日 川崎・チネチッタにて
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【本】保坂直紀著 「海洋プラスチック-永遠のごみの行方-」(角川新書)

2023-01-26 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 海鳥や海亀の誤飲の写真でプラスチック性海洋ゴミの被害が訴えられてから相当経っていると思うが、事態は好転していないのだろうか。日本で海洋に流出するプラ性ゴミは減っていても、意識改革の遅れている途上国からのゴミの増加ペースの方が大きいのだろうか。或いは、大きなゴミは減っていても、経年で破砕分解されマイクロ化しているゴミの方が多いのだろうか。

 本書は、海に漂い浜に滞留するプラ性海洋ゴミについて、被害の実態や流出量の推定に加え、そうした調査の方法まで述べているところが興味深い。自分もビーチクリーンに参加したことがあるが、普通に拾うのは煙草の吸殻程度くらい、それ以下の大きさのプラスチックの粒や発泡スチロールの破片、ボロボロに破れたコンビニ袋などは面倒すぎて拾わなかったのは本書記述の通り。金属片なら磁石で選別できようが、プラ性ゴミに打つ手なし。

 「3R」などの意識向上が必要なだけでなく、正しい認識も必要だと本書は訴える。石油資源の問題だけでなく、CO2まで含めた総合的な環境負荷を考えなければならないと(拍手)。例えばエコバッグ、石油資源だけ見るなら10回で「モト」だが、廃棄(焼却)に伴う環境負荷まで考えると50回は使う必要があるとか。そこまで突っ込んだ説明って普段されず歯がゆく思っていたので、スッとした(再拍手)。EVだって発電に化石燃料を使っていれば、温暖化フリーってわけじゃないのと同じ話。

 これからも、環境負荷の少ない生活を心がけたい。そうした暮らしが一番ローコストになれば良いのだけれど、そうではないのが悩ましい。

 2023年1月11日 自宅にて読了
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【本】所 正文,小長谷陽子,伊藤安海著 「高齢ドライバー」(文春新書)

2023-01-25 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 意図的に記事に取り上げられることが多いせいなのだろうが、週に一度は高齢ドライバーによる大きな事故の記事を見かけている気がする。コンビニに突っ込んだ、立体駐車場から転落した、はては人を刎ねた…。また先月通った教習所でちょうど高齢者講習の日があり、見ていたら5ナンバーの小型車で縁石に乗り上げている人がいた。「いや、珍しくないですよ」と教官。頼むからあんな連中を野放しで運転させないでくれ!

 本書は、社会問題化している高齢ドライバーについて、その存在数に始まり運転の特徴、事故の傾向などを統計や当事者へのアンケート結果など資料に基づきまとめ、分析したもの。論文であり、面白みには欠けるが「事実認定」としてよく纏められている。

 なるほど、傾向については解った。では対策はと言えば、それについても各地の自治体での取り組み例を紹介している。サンプルが少ないのが不満なのと、各自治体の立地や住民分布や行動特性、さらには必要経費まで含めた「対策のガイドライン」レベルまで発展して欲しいと思った。そもそも、免許返納してもそれまでと同じ暮らしをしようと言う考えを改めないのっておかしくないですかね?亡き母も免許返納したが、買い物に行く回数を減らしてまとめ買いしたり、お出かけの時に複数の用事をまとめて済ますようスケジュール調整していた。それに、公共交通が便利な所に転居する人がもっと増えても良いと思うのだけどね。全てをこれまで通りにって言うのはムリでしょう。

 我々にできることと言えば、クルマが突っ込んできそうな店舗の窓際にはなるべく近寄らないとか、歩いていて交差点で信号待ちの時はぼーっとしないで突っ込んでくる車がいないか気を配るとか、バイパスや高速道路では逆送車が現れるかもと絶えず用心するとか、そのくらいだろうか。

 2023年1月10日 ハローワークの待合にて読了
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【本】鎌田浩毅著 「次に来る自然災害-地震・噴火・異常気象-」(PHP新書)

2023-01-25 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 タイトルのとおり、「地震」「噴火」「異常気象」について、現状認識と今後起こりうるかとについて著述。具体的な対策についての記述は多くない。そこは科学者だからと言うのは当然なのか、無責任と見るのか。興味深いのは、科学的見解と政治的判断は別物だと言い切っている点。これも責任逃れといえるし、現実論者と称えることもできる。

 あと一週間ほどで阪神淡路大地震の日がやってくる。先日の骨折で買い物が面倒になり、備蓄食糧をローテーションがてら一掃したところ。本書を気に、また自分の身の回りの被災対策をチェックしようと思う。

 2023年1月10日 銀行の待合にて読了

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