森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シャクナゲ(ツツジ科)

2006年07月09日 | 自然観察日記
 梅雨の盛りに我が家の庭ではシャクナゲが盛りである。どなたかから頂いた鉢物を地におろしてかなり年月が経っている。それでも1m四方くらいのものであるが、今年は沢山の花をつけている。
 葉や花の感じからヤクシマシャクナゲかなと思っているが、それにしても開花時期がやけに遅い。現地屋久島の高山でも5月中ごろの開花と聞く。ハクサンシャクナゲなどの高山種なら7月の開花というのも頷けるが、ここは雪国とはいえ平地である。
 越後の山地にはアズマシャクナゲという5分裂する花弁のものがある。庭のシャクナゲも5分裂するものだから7分裂するホンシャクナゲではない。葉の裏がアズマシャクナゲは綿毛が密生するけれど庭のものは毛は少ない。じっくりと種を特定するための鑑定をする必要があるようだ。