森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タカネグンナイフウロ(フウロソウ科) 鳳凰山の高山植物 その10

2006年07月19日 | 自然観察日記
 「グンナイ」とは山梨県の郡内地方のことだそうだ。グンナイフウロというのもあるそうだが、これはタカネグンナイフウロである。かなり毛深い。それが決め手である。色具合も濃い。
 フウロウソウの仲間の代表はゲンノショウコである。道端の雑草として扱われるが、花を見ると納得するだろう。しかし、花の形は同じでも大きさや全体の姿で、さらに高山にあることで格段の扱いを受けているのがグンナイフウロウだ。

ツマトリソウ(サクラソウ科) 鳳凰山の高山植物 その9

2006年07月19日 | 自然観察日記
 「ツマ」は「妻」でなく「褄(つま)」のこと。花弁の端が桃色に縁取られることから「ツマトリソウ」といわれる。この花を彼女に差し出して「妻をめとる」のほうがロマンがあっていいのだが。実際、山頂付近のダケカンバの下草として群生している場所があって、緑の絨毯に星型の白い花がちりばめられていて、まるで星空を見ている気分になってしまうところがあった。こんなところに彼女を連れてくれば「妻取り草」の方が似合っているとも思う。
 必ずしも高山植物というのでなく、比較的標高の低いところから顔を出した。しかし、山頂部の草付きで見るのが心に残る。

キバナシャクナゲ(ツツジ科) 鳳凰山の植物 その8

2006年07月19日 | 自然観察日記
 色づきは「黄色」というには程遠いが、まぁ個体変異の範囲内。結構花咲いていて、まずまずの見ごろであった。もう一種ハクサンシャクナゲもあるのだが、花を確認できなかった。

ミネウスユキソウ(キク科) 鳳凰山の高山植物 その7

2006年07月19日 | 自然観察日記
 日本にはウスユキソウの仲間が比較的多い。しかし、分布は限定的なのが多いがこのミネウスユキソウはどちらかというと分布範囲が広い。ヨーロッパの「エーデルワイス」というと脚光を浴びるのだが、どちらかというと地味だから見過ごされそうである。

コケモモ(ツツジ科) 鳳凰山の高山植物 その6

2006年07月19日 | 自然観察日記
昨日に続き鳳凰三山で見かけた高山植物の紹介。高山の定番であるコケモモ。外国種でいわゆるベリーとして食用になっているものもあるが、その仲間で実はかなり小さい。今頃は小さな花が沢山見られる。