森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シモツケ(バラ科) 樹林帯で その6

2006年07月21日 | 自然観察日記
 庭木としてよく植えられている。園芸種を誰かが植えたのかと錯覚するが、その逆で野生の種を全く改良や選抜しないでそのまま庭木にしたのだろう。こんな山中でみるとむしろ奇異な感じさえする。それくらい完成度の高い野生種ということになる。
 鳳凰滝の崖や南精進滝の崖に見られたが、標高の高い鳳凰滝の個体はまだつぼみで、それより300mは下っただろうか南精進滝の個体は写真のように花盛りであった。

モミジカラマツ(キンポウゲ科) 樹林帯で その5

2006年07月21日 | 自然観察日記
 カラマツソウの仲間で気づいたのが、ミヤマカラマツとモミジカラマツ。葉の形で容易に区別できる。モミジカラマツは水が好きだから沢沿いに出てくる。越後の山地でも沢山あってむしろ普通種であるが、鳳凰山塊では鳳凰小屋の下で見かけた程度で、むしろ少ないようである。それに反して、ミヤマカラマツは標高1700mくらいだろうか、上部ではしばしば出現する。

ケウツギ(スイカズラ科) 樹林帯で その4

2006年07月21日 | 自然観察日記
 越後のタニウツギと似たような生態だろうか。沢沿いに見られたが量的には多い感じがしない。あいにく川の対岸に生育していて近づいて観察が出来ないため、望遠にしてカメラに収めた。花の色もタニウツギに比べ濃色の感じである。正確でないが、この地域に生育するウツギはケウツギとあった。