森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タチフウロウかな

2010年08月09日 | 自然観察日記
林の中に1m近くにもなるフウロウソウが花をつけていました。笹ヶ峰という場所とこの大きさなら思い当たるのはタチフウロウ。でも、資料で調べてみてどこかしっくりしません。いろいろ悩んで出した結論です。花弁の赤紫の筋が判断の決め手。
たぶんこの種も比較的狭い範囲でさまざまなタイプのものに変異しているのではないかと思います。一つの種名の植物でも各地で微妙に変異しているのは良くあることです。その場合の同定が大変難しい。

オククルマムグラ

2010年08月09日 | 自然観察日記
笹ヶ峰の遊歩道の林の中に葉が車状に並んだ小さな花がありました。茎にざらつきがありますからオククルマムグラです。この花が出てくると深山に来たなぁと実感できます。全国的にあるとされますが浅い山にはまず見ない代物です。小さな小さな花で花自体の存在感はありませんが、全体がかもし出す気品というか造詣の美しさがあって、ふと立ち止まって見入ってしまいます。