森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ブナの老木 1

2010年08月18日 | 自然観察日記
ブナの森には時に主みたいな老木があります。こんな木が沢山ある林はなかなか残っていないのですが、笹ヶ峰の道路わきに見つけた怪物です。もともとこのあたり一面には広大なブナの林があったのですが材として切り出されその後に牧場や植林(ドイツトウヒの植林地が有名)地として利用されています。残っているのは材としての価値のないものです。屋久島の縄文スギもそんな理由で残されたもの。なんとなく皮肉な話ですが、今はその姿に新たな価値が見出されています。

ブナの老木 2

2010年08月18日 | 自然観察日記
アップで見ると世の中を睨みつけているかのような表情です。たまには擬人化して自然を楽しむのもいいものです。むしろそういう心持ちが人として自然でしょうか。科学の目と非科学の目、両方あってもいいですね。
ところで。この穴をどんな生き物が利用したのか、想像するのも楽しいことです。

ハルニレの大木

2010年08月18日 | 自然観察日記
夢見平遊歩道の一角にハルニレの大木があります。傍の標識には樹齢およそ300年、樹高25m、胸高直径160cmとあります。おそらく新潟県内のハルニレとしてはNO1かもしれません。もともと自生のハルニレは県内には少なくて天然ものを見たのはこれが初めてです。この辺りにはハルニレの大木も存在していた豊かな原野でしたが、かつてこんな山奥に製材工場があったのには驚かされます。工場跡とそこに住み着いた一族の記録があります。学校や病院まであったという話です。