森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハンゴンソウとキオン 1

2010年08月17日 | 自然観察日記
ブナの林に中に所々に見られる明るい場所(ギャップ)は大体湿地でその周辺にはこのハンゴンソウが良く見られます。湿地が陸化し低木から高木への橋渡しをするような遷移を演ずるようです。大型の多年草で黄色の花が目立ちますね。この花を見ると深山に来たなぁと感ずる種の一つで、ブナ林を背景にしたハンゴンソウの小群落を堪能しました。
ところで「ハンゴンソウ」というと「オオハンゴウンソウ」という外来種が問題になっています。長岡近辺ではまだ気にならないのですが、一説にはヨシをも脅かすほどだといいます。特定外来種に指定されていますが、このハンゴンソウとは別属です。いい迷惑ですね。

ハンゴンソウとキオン 2

2010年08月17日 | 自然観察日記
これはキオン。ハンゴンソウが生えていたところと少しはなれて所に咲いていました。花の色は黄色ですが全体の雰囲気がまるで違うので「あれ?」と思って近づくとキオンでした。葉は切れ込みがない単葉でハンゴンソウの切れ込みのある葉とは明らかに違います。
キオンは標高の低い里山などにも見られる種です。こんな山奥にも生息しているんですね。