生育途中の実で熟すと丸く黒くなります。晩秋に訪れると5cmほどの黒い塊になった果実の集合体が見られると思います。ボール状の花序は球状花序。シオデやウコギの仲間に見られます。この形質にはどういうメリットがあるのでしょうか。これといったひらめきは出てきませんが、積極的な利点があっての進化です。自然観察の一つの宿題にしていきたいと思います。
聞きなれない種ではあっても花は比較的知れていますが、実まではなかなか話が及びません。もっとも花は奇妙な構造で話題になりやすいのですが、実のほうは地味な暗紫黒の球体ですからね。食べても美味しくありません。しかし、その種は芽出しから開花結実し枯れ落ちるまでが生き様で、その一つ一つのステージを観察することも意義があるのです。また。そこにもとても面白い世界が広がっています。