森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カガノアザミ 1

2012年10月30日 | 自然観察日記
今まで認識していなかったのですが、ナンブアザミと似た種で別種が生息していました。カガノアザミと言います。秋咲くアザミは変異が多くて難解なクループとして有名ですが、園内にあるものは葉の様子などからナンブアザミと思い込んでいました。

カガノアザミ つぼみ

2012年10月30日 | 自然観察日記
つぼみも良く注意してみれば差がありますね。たしか、ナンブアザミはこのころから総苞片に反り返りが出てくるはずで、こんなに可愛くはないですね。気のせいか草丈も小型で花数も少なめの個体が目につきます。

カガノアザミ 葉

2012年10月30日 | 自然観察日記
園内には普通にナンブアザミもあって晩秋の貴重な花になっています。残念ながら葉だけでは今のところ識別ができませんが、ナンブアザミとカガノアザミの2種は確実に園内にあることがわかりました。
私の知人のYさんが昨年アザミで3種も新種を見つけ東大の先生から鑑定してもらい名前を付けました。もちろんいずれも県内の種です。その一つにヨネヤマアザミという名前がありましたが、どの形質を指すのかわかりませんが、「米山」は丘陵公園とそれほど離れてはいませんからちょっと気になる話なのです。とにかくアザミの仲間は厄介なグループという観念があって近づきたくない種です。しかし、この里山フィールドミュージアムにあるとなると知らないというわけにもいきませんから、近々話を聞かなくてはならなくなりそうです。

ナンブアザミ 花

2012年10月30日 | 自然観察日記
比較のためにナンブアザミの総苞片の反りが判る写真を載せました。反りばかりでなく太さも違います。両種が里山フィールドミュージアムには自生していました。