葉脈の終わりが葉の縁の凸部になっている個体があるというので、見に行きました。そこは八海山のロープウェイの山頂駅から少し行った場所。低木のブナ林一角にその個体がありました。1本というわけでなく複数の個体があり安定した形質というわけではないようですが、たしかに凸部に葉脈が入っています。
同行した人の話ではこのブナを「古代ブナ」という言い方があるとのこと。初めて聞く言葉でネットで調べてみても該当するような説明に行きつきません。他の形質は差はなさそうですからブナでいいと思うのですが、一種の個性と理解することにしました。この例のように、どんな植物でも同じ種と扱われるものにも実は形質の変化幅は結構あるという認識を持っていた方が良いと思うのです。
違いで名前を付けることは時として重要ですが、あまり細部の違いで名前を付けて区別しようとすると時に混乱を引き起こすことが多いように思います。
違いで名前を付けることは時として重要ですが、あまり細部の違いで名前を付けて区別しようとすると時に混乱を引き起こすことが多いように思います。