森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

サラシナショウマの群生

2017年12月19日 | 自然観察日記
高密度で植栽されているサラシナショウマを見るのは初めてで、草の高さといい穂状の花はかなり大きくなる種ですから花のボリュウムの大きさといい圧巻です。カリガネソウの群生地に隣接してまさに花盛りでした。

サラシナショウマの花

2017年12月19日 | 自然観察日記
長い総状の花序をつけたくさんの花が付きます。花弁はなくしべだけです。果実の頃に気づくのですが、果実ができない花がありそうだなと常々思っていました。栄養状態でも悪く受粉がうまくできなかったのだろうというような考えで見過ごしてきましたが、この花序は雄花と両性花が混在するのですね。花の時期はおしべが目立って何が何だかわからない状態ですから一つ一つの花を分解してみていませんでした。丘陵公園の里山にも自生しています。今年の果実の出来具合が非常に悪く種子が採集できていません。おそらく、受粉していない両性花も多くあったのでしょうが、雄花の数が多く両性花が少なかった可能性も否定できません。

サラシナショウマの花序

2017年12月19日 | 自然観察日記
少し離れたところに単独で生育していた個体です。長い総状花序が見事です。サラシナショウマの花期は8月から始まり10月後半まで続きます。山形市野草園は9月中旬ころがベストのようです。丘陵公園は10月半ば頃にピークを迎えます。