森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハルニレの大木

2019年01月01日 | 自然観察日記
あけましておめでとうございます。平成最後の年が明けました。このブログを始めて丸13年が過ぎ、すでに14年目に入っていると思うのですが、当時のことがはっきりしないくらいになって来ました。ほぼ毎日のアップをすることができていますが自らの健康管理の意味もあって引き続きこのペースを守っていくつもりです。
今年の最初の記事はハルニレ。軽井沢地域の一つの象徴にもなっている種です。野鳥の森や白糸の滝周辺にところどころ大木が見られます。もともとこの地域に多く自生していたはずですが、多くが開発で伐採されわずかに残されたものが今生き残っていると思われます。大木になると直径が1mを越すものもみられます。子の大木は白糸の滝から流れる川(湯川)沿いに見られたものです。

ハルニレの林冠を見る

2019年01月01日 | 自然観察日記
ハルニレ大木の林冠を見上げました。樹高30mまではないかもしれませんが20mはありそうな高木です。しかし、5月のタイミングでは葉は一様に広がっておらずあまり葉がついていない大枝も見られます。これからゆっくりと展葉していくのでしょう。

ハルニレの種子

2019年01月01日 | 自然観察日記
ハルニレの大木の根元を探すと樹から落ちてきた種子が沢山落ちていました。ハルニレは春に開花結実する種、アキニレは秋に開花結実する種です。ハルニレがこの時期種子を作り落とすのは不思議なことではありませんが、落ちているものを見るとあまり熟している様子でもなくなんとなく「しいな」のような気がします。


ハルニレの樹肌

2019年01月01日 | 自然観察日記
ハルニレは樹皮が細かく割れて剥がれ落ちる性質があります。
高校で教鞭をとっていたころ、定期的に「エルム」(ハルニレの別名)という進路ニュースを作り発行していました。ハルニレのように大きく成長し羽ばたいてほしいという個人的な願いを込めて名付けたものでした。これも10年くらい続けて身を引いたときに終わりにしたといういきさつがあります
。ハルニレは私にとっては単なる樹ではなく子供たちの成長を見守っているという想いが付随している樹なのです。

ハルニレテラス

2019年01月01日 | 風景
軽井沢の新しい名所にハルニレテラスという場所があります。ハルニレの大木が林立する小川をデッキでふさぎショッピングモールを作った場所です。日中は大勢の人でにぎわうところですが行きかう人いにとってここに生育しているハルニレの大木はどう映っているのでしょうか。