全国に見られる種です。いや、日本ばかりでなく世界的に分布しているようです。もちろん丘陵公園の里山にもごく普通に生育しています。しかし、ほとんど知られていない種です。全く異なる環境にも共通する種が生育しているということは面白いことです。小さな花で、開花後は花柄にぺたりと付いて果期を迎えます。
久しぶりにクモキリソウを見ました。山地帯の林床に時々見るラン科の種です。個体数は多くない種なのですが、一株見つけるとだいたい近くに数株見つかるというのが私の経験です。案の定この時も3株ほど見つけました。
7月のことですから花は終わったところで若い実ができ始めているようです。ラン科の花はどれも変わっていて特徴があります。クモキリソウも小さな虫に例えられそうな形態をしています。今回はその姿を捉えることができませんでした。