森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハクサンイチゲ

2019年01月28日 | 自然観察日記
定番の高山植物です。チングルマと同様山を愛する人で知らない人はいない花です。そうはいっても個人的にあまり印象がない種なのです。数十年前の白馬大雪渓を登り切ったあたりにハクサンイチゲの大群落があった記憶を思い出すのですが、それ以外の印象があやふやです。毎年どこかで見ているはずなので印象に残らないほどごく当たり前の種ということなのでしょうか。

ハクサンイチゲの変わり花 ①

2019年01月28日 | 自然観察日記
今回の興味は花の様子です。ハクサンイチゲは花弁がない花で花弁様のものはがくになります。その後ろにあるものは苞になりますがこの苞が大きく切れ込みがはっきりしている花です。

ハクサンイチゲの変わり花 ②

2019年01月28日 | 自然観察日記
この花はがくに切れ込みがあります。普通の花は苞は披針形で切れ込みはなし、がくも切れ込みを持たない丸みを持ったものになります。丁寧に探すと変わり花はもっとありそうでかなり変異する習性がある種ではないでしょうか。もっとも、キンポウゲの仲間の多くが変異しやすいグループに見えますから特に驚くことではないかもしれません。