定番の高山植物です。チングルマと同様山を愛する人で知らない人はいない花です。そうはいっても個人的にあまり印象がない種なのです。数十年前の白馬大雪渓を登り切ったあたりにハクサンイチゲの大群落があった記憶を思い出すのですが、それ以外の印象があやふやです。毎年どこかで見ているはずなので印象に残らないほどごく当たり前の種ということなのでしょうか。
この花はがくに切れ込みがあります。普通の花は苞は披針形で切れ込みはなし、がくも切れ込みを持たない丸みを持ったものになります。丁寧に探すと変わり花はもっとありそうでかなり変異する習性がある種ではないでしょうか。もっとも、キンポウゲの仲間の多くが変異しやすいグループに見えますから特に驚くことではないかもしれません。