ウズラバハクサンチドリ

久しぶりのウズラバハクサンチドリを確認しました。姥が岳から月山に向かう尾根筋です。１ケ所に数株自生していました。花が終わった直後の状態です。ハクサンチドリとどういう関係にあるのか詳細は分かりませんが葉などに濃い紫色の斑紋が出る以外は花などは同じように見えます。

ウズラバハクサンチドリの葉

濃い紫色の斑点が沢山出ています。ウズラの卵のように表面に斑紋があることから言われていると思いますが、「ウズラ葉」という種はときどき見られます。丘陵公園の里山では芝地などにウズラバハナニガナが普通に自生しています。また、ラン科のミヤマウズラも葉の様子をウズラの卵に見立てているのでしょう。

ウズラバハクサンチドリの花の直後

花が終わった直後の様子です。全体に紫色を帯びていることと苞葉に斑紋が認められることなどでハクサンチドリと区別は容易です。

ハクサンチドリ

月山にはハクサンチドリも自生しています。個体数はこちらの方が多いと思います。比較的低海抜の場所から山頂までぽつぽつと見られました。

ハクサンチドリの葉

花がない季節、斑紋がないと草むらの中では全く気が付かないでしょう。

ハクサンチドリの花

ハクサンチドリはよく知られた高山植物の一つ。この花を見ると夏が来たという思いと高山に身を置いているという実感を持ちます。