森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ノウゴウイチゴ

2019年01月26日 | 自然観察日記
オランダイチゴの原種の一つとか。高山の荒れ地に群生していることが多い種です。標高の高い場所にあったノウゴウイチゴはまだ花の時期、リフト乗り場など標高の低い場所にあったのは実になっていました。

ノウゴウイチゴの果実

2019年01月26日 | 自然観察日記
登山する人は一度や二度はこの実を口にした経験があるのではないでしょうか。とにかく美味しいイチゴです。国立公園内では採集できない昨今ですが、もう40年も昔の話で会津の三ツ岩岳に登った時に岩場で出会ったノウゴウイチゴが最初の出会いです。この時は落雷がひどく樹林帯から低木帯に出れなくてかなり難渋した思いがあります。待つ間、小さな荒地に実っていたノウゴウイチゴの味は忘れがたいものです。

リフトの下に広がるノウゴウイチゴの群落

2019年01月26日 | 自然観察日記
ノウゴウイチゴは荒地にしばしば大群落を作ります。奥地の林道の路面にはびこっていたりします。姥が岳ではリフトの斜面に延々とノウゴウイチゴが生育していました。小石などが露わになっていて土壌がほとんど発達していません。まさにノウゴウイチゴが好むような環境です。夏場はリフトは低い位置で運転しています。リフトに乗って地面に広がるおびただしいノウゴウイチゴの個体とそこに育つ小さな赤い実が手に取るように見られました。