森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒナザクラ

2019年01月23日 | 自然観察日記
月山周辺のサクラソウの仲間はヒナザクラしか見かけません。隣の山塊の飯豊には確か赤紫色のハクサンコザクラが自生していた気がするのですが、月山の山塊は白いヒナザクラだけのようです。北アルプスなどの雪田植生には赤系統のサクラソウの花が咲いている写真をしばしば見ていますから、ここにその光景が無いのが寂しいような気がします。しかし、これも自然のこと、植物の分布の不思議があります。

ヒナザクラの花

2019年01月23日 | 自然観察日記
サクラソウの仲間はいずれも小さいもののヒナザクラは最も小さい種でしょうか。とにかくかわいい花です。月山ではとても人気のある花でこの花を見たくて登る人もあるやに聞いています。姥が岳の山頂周辺に多くの個体を確認しました。

ヒナザクラの葉

2019年01月23日 | 自然観察日記
葉は小さ目で数枚束生していてロゼット状にはなっていません。密集して生えているようでもなく点々と生育しています。ハクサンコザクラのような大群落を作ることはなさそうです。

ヒナザクラの生息状態

2019年01月23日 | 自然観察日記
姥が岳の山頂に自生していたヒナザクラの個体群です。かなり密集していると見られる場所を写してみました。白く点々として咲いているのがヒナザクラです。スゲ類やイネ科の草地にみられました。岩場のあまり他の種が見られない場所にもぽつぽつと生育しています。