南米の主に海岸に近い場所に自生する果樹のようです。葉が面白いので観葉植物としても利用されているのだそうですが、房になって実る果実や味がブドウに似ているためブドウの名前が付いているのでしょうか。残念ながらこの温室ではしっかりした果実や花が見られませんでしたがかすかな痕跡からそれを想像してみました。
花穂の痕跡として軸だけ残ったものが認められました。この軸に房状に白色の花がたくさん付きそれが結実して2cm前後の球形の液果を付けるのだそうです。果実は紅紫色に熟すそうです。ここでもたくさんの熟した果実が見られたのでしょう。機会があったら再び果実のころに足を運ぶことにしたいと思います。
いろいろ探して枝の先の方に果実らしいものがまだ付いているものを見つけました。ただ、新鮮なものではなく枯れたものが付いているといった様子です。それでもハマベブドウの果実の房の様子を想像するには十分です。
中国から東南アジアにかけて分布するイチジクのようです。わずかながら幹の途中から花が付いているのを見つけました。幹からいきなり花が出るという形質は在来の種にはほとんど見られないものですからとても興味深く感じられます。果実は暗赤色に熟し食べられるようです。やはりイチジクと同じような味がするのでしょうか。