森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アサギリソウ

2020年12月25日 | 自然観察日記
富山県中央植物園には高山種や絶滅危惧種を集めた温室があります。温室というより夏場は冷房を利かせることが多いようですが貴重な種を多くの人に見てもらいためでしょう工夫がされています。
絶滅危惧種の多くが移動しやすくするという意味も込めてか鉢で栽培しているようです。微妙な環境の変化に対応して機敏に移動させられる利点があります。
アサギリソウは北地では普通にみられる種と思いますが、もともとの野生種なのか改良されたものなのかはわかりませんがガーデニングの発展で庭植えされていることも多いものです。かつて知床に旅をしたときに道路わきにまさに雑草のごとく繁茂していた姿を思い出します。白く見えるのは表面に細かな絹毛が密生しているためで寒い地域に適応した形質と考えられます。

イズコバイモ

2020年12月25日 | 自然観察日記
ユリ科バイモ属のイズコバイモです。島根県にのみ自生しているという貴重な種です。新潟にはコシノコバイモが見られますが、花冠の開き方や細部の形質の差異があり別種とされています。春早く開花する性質があり小さい種でありながらコバイモの仲間はどこも人気です。