ほとんど枯れ草色しかない草原ですが、よく見るとまだ色彩を宿しているものがあって、遠くの紅葉とは異なる私しか知らない世界に入り込むことができました。シモツケは高山などの岩場で見てきました。しかし、このホザキシモツけは湿地に生える種で残念ながら越後では見たことがありません。花穂は桃色の長細い穂状になります。袋状の果実(袋果)が5つ一つの花に付くのですが、これだけではバラ科と特定するには難しいですね。
尊敬するK先生がツバキの枝につくられたいた小鳥の巣を持ってこられました。子供のころから見ているウグイスの巣とのこと。それを信じているのですが、とても変わった巣です。つまり、この巣は屋根があるのです。横から入る形式で前2者とは異なります。メジロやカワラヒワはお椀を逆さまにしたような構造ですから、その差は大きいというもの。
ところで、托卵という話を聞いたことがあると思うのですが、カッコウやツツドリなどが有名で彼らが狙う小鳥の中にウグイスもあるのです。そうするとこの横穴式の巣ではどうやって托卵するのかというのが問題になります。ウグイスには2型の巣のつくり方があるのでしょうか?あるいはこの形式の巣でも托卵は無理なく行われるのでしょうか?また謎が増えました。
ところで、托卵という話を聞いたことがあると思うのですが、カッコウやツツドリなどが有名で彼らが狙う小鳥の中にウグイスもあるのです。そうするとこの横穴式の巣ではどうやって托卵するのかというのが問題になります。ウグイスには2型の巣のつくり方があるのでしょうか?あるいはこの形式の巣でも托卵は無理なく行われるのでしょうか?また謎が増えました。
これはカワラヒワの巣で、なんとワラビの葉の三俣の部分につくられて今ものです。葉軸を上手に使い巣を固定しています。大きさは8cm位でですから大きくはありません。杉林の林床に生えるワラビの葉につくってありました。カワラヒワは杉林も好む小鳥ですから観察するポイントが杉林かもしれませんね。
丘陵公園の里山フィールドミュージアムではいろいろな野鳥が季節季節に観察できます。目下勉強中で鳥の鳴き声や姿を耳で聞いたりカメラに収めたりして、専門の人の話を聞き図鑑で調べたりで少しずつこの世界にも知識を広げています。
園路を歩いているよときどき古くなった小鳥の巣が見つかり、私のもとに持参してくれます。まだまだ少ないのですが、それが何の巣なのかを調べるのも面白いなぁと思うようになりました。
これはメジロの巣で3ケ月前に見つけられたものです。小さなお椀型の巣で巣材にコケを使っているのが特徴でしょうか。それぞれの鳥が利用する巣材が決まっているのだそうで、それも順番があるようですよ。最外部の緑色のコケが印象的ですね。
園路を歩いているよときどき古くなった小鳥の巣が見つかり、私のもとに持参してくれます。まだまだ少ないのですが、それが何の巣なのかを調べるのも面白いなぁと思うようになりました。
これはメジロの巣で3ケ月前に見つけられたものです。小さなお椀型の巣で巣材にコケを使っているのが特徴でしょうか。それぞれの鳥が利用する巣材が決まっているのだそうで、それも順番があるようですよ。最外部の緑色のコケが印象的ですね。
「ニレ」と名がつくのはアキニレとハルニレがあります。先日気づいたのがアキニレ。ちょうど果実の季節で、それも素敵な色を出していました。紅葉の盛りの季節ですから、いくら赤いきれいな色といってもこんな小さなものにはだれも目を留めてくれません。せめて、私からブログを通じて紹介することにします。1cmにも満たない小果実ですがいいでしょう!ハルニレは春に花を咲かせ秋の初めころにはもう実を落としますが、アキニレは秋に花を咲かせて急いで結実し年内には実を落とします。そういう習性を除けば両種は比較的似ていますから注意していないと区別はつきません。丘陵公園にはハルニレがあったかどうか・・・・いまだ確認ができていません。
これは県外で撮影したハルニレの枝で、この個体はコルク質がたいへん発達しています。このような状態になるとコブニレという名前がつくようなのですが、春に花が咲きますからハルニレなのです。葉や樹形はハルニレそのものです。こまごまと名前を付けて区別する方がいいのか同じにしておくのがいいのか・・・。その人の立場や場面によって臨機応変使い分けをすることにしましょうか。ここではハルニレでいいですね。
公園や街路樹にときどき植えられているフウという樹をご存知でしょうか。丘陵公園にもフウの樹が少しあります。実が面白いので工作などにも利用されるのですが、先日その実を拾いにこの樹の生えているところに行きました。まだ青い果実も樹上には多くあるのですが、すでに地面には沢山の実が落ちていて必要な分を確保しました。樹高6mくらいの樹でしたが、あいにくカメラを持ち合わせていなかったのでその姿を写せません。葉と青い実を持ち帰り記録を兼ねて室内で撮影です。
ところで、地上に落ちている果実を拾い集めているうちにふと気づいたことがあります。写真の2つの果実は左側が地面に落ちていた果実で、右側が十分乾燥した昨年の果実です。比較すると明らかな差があります。乾燥が進むと所々に穴が明瞭になりユニークな状態の果実になります。それが、今年地上に落ちている実はすべてこの穴が閉じた状態なのです。念のため低い位置にある青い果実を調べても穴は開いていません。褐色になった果実は樹には付いていませんから褐色になるとすぐに落下してしまうのでしょう。種子はこの果実の中にあるはずで、穴はその種子を地上にこぼすための仕掛けであるはずですね。つまり、この樹は種子の散布をどういう仕組みで行っているのだろう?というのがその時に感じた疑問です。穴が開かないまま地上に落ちては、中の種子は目的を果たせません。穴の開いた果実が高いところにあって初めて種子の散布に意味のある状態になると思うのですが・・・・。地面に落ちた果実はいつまでも湿っていますから、穴が開くようにはならない気がします。さて・・・・。もう少し観察する必要があるようです。
キノコはしばらくやめて再び植物にします。今日は前に撮りためていたものからミズオオバコを取り上げました。もうこの季節には死滅していてその姿を観察できませんが、これが水中葉です。結構大きくて葉の広がりは80cmくらい。なかなかの大株です。1枚の葉の大きさもホウの葉より大きいかもしれません。鮮明でなく申し訳ないですが、十分成長した個体の全体をカメラに収めるのは他の水草などがあってなかなかできません。しかし、今年整備した池に他の水草が入りこむ前にミズオオバコだけが成長してくれたのでその姿をくまなく観察できました。たくさんの果実も付けました(画像ではわかりにくい)から種子もたくさんできたことでしょう。来年は繁茂しすぎてそれぞれの個体が重なり合うのでこういう姿にはならないと思います。
10月、気になるセリが丘陵公園の一角に咲いていました。遠目に見ただけで、そのうち調べるつもりでその時は見過ごしておきました。久しぶりに訪れてよくよく見ると、シラネセンキュウのやや時期外れの花でした。狂い咲きがそろそそろ話題になるころで、このシラネセンキュウもその範疇に入っているかも知れません。そういう驚きもさることながら実はこの種を確認したのはこれが最初なのです。丘陵公園の植物リストにもう1種追加されることになります。
シラネセンキュウの県内の分布は広範囲に及んでいるもののあまり里地では見かけません。やや深山性の種のように思っていましたから、かなり意外な感じがしました。セリの花はみんな似ていてなかなか区別が難しいものです。一般的な花の時期からミヤマシシウドと重なりますから、これと混同している可能性もあります。