県内には3種のアケビがあります。丘陵公園には2種。ミツバアケビとゴヨウアケビ。ゴヨウアケビはアケビとミツバアケビとの雑種と言われますから、アケビが近くにあってもいいのですが私が長岡地域では見ていません。県内では海岸に近いところと新津近辺に自生しています。このゴヨウアケビ、全縁のアケビと違いゆるい波状の鋸歯があります。小葉はアケビと同じ5枚でも鋸歯はミツバアケビに近い性質をもちます。
実はゴヨウアケビの存在は昨年知ったのですが、今年は果実が付いたのに長い間気づかずにいました。ある人の指摘でようやく認識しさっそく撮影したのがこの1枚です。幾分開き気味で多種との比較は難しいのですが、直観としてミツバアケビに近く実はやや長めです。
どこにもありそうなタデ科の野草なのですが私は気づかない種です。ところが、先月湿地整備で他から移植した場所にまぎれて入り込んだのか花を咲かせている個体を1株発見しました。植物同好「じねんじょ会」がまとめた県内分布図集では県内広く湿地に分布していると記載されています。注意力散漫といえばそれまでですが、県内の分布密度は決して高くない種ではないかと思います。もっとも多量に自生しているミゾソバにまぎれていれば見逃してしまいそうな花です。ミゾソバの花も素敵な花ですが、ヤノネグサの方も可愛い感じです。今は閉じていますが、光が当たり気温が高くなると花を開きます。
色鮮やかで形がチャワンタケのものでなかったので「あれ?」と考え込んでしまいました。もっともこれを見つけられた方が地中から枯れ木に付着していたものを絵のような形で持参されたため未知種かな?と思ったほどです。これを90度回転して見ると、なんとか茶わん状態になります。どのキノコにしてもいつも典型的な形をしているわけではありません。色具合や表側と裏側の組織の状態からベニチャワンタケでいいと思います。
今年もハイイロシメジが沢山発生しました。大型のキノコで一見美味しそうで食べごたえのありそうなキノコですが。食べた人の感想では「美味しくない」のだそうです。食べた人からは異常があったという話は未だ聞いていませんから有毒ではなさそうです。やや遅めの発生で落ち葉が溜まるようなやや湿った林床に大量に発生します。
キノコの同定は裏面の様子が大切で、襞状とか網状とか針状などの明確な区別ばかりでなく、茎との接点はどうかあるいは色具合はどうかなど、さらにはつばがあるとかないとかなどなど様々な情報が得られます。
ハイイロシメジの裏面は整った襞がきれいに並んでいます。このキノコが食用として価値があれば大歓迎されたことでしょう。
ハイイロシメジの裏面は整った襞がきれいに並んでいます。このキノコが食用として価値があれば大歓迎されたことでしょう。
キノコにはいろいろな動物の名前がついたものがあります。「キツネ」とつくのには色彩がきれいだとか比較的上品な形態をしているとかのキノコに多い気がします。「タヌキ」のどん臭さとは対照的です。キツネノハナガサも小さいながら品のいいキノコではないでしょうか。柄にはつばがあります。純白ではなくわずかに黄色みを帯びる傘や、条線がはっきりしているのも特徴です。
形の面白いキノコの代表でしょうか。今年もあちこちに発生していて散策のところどころで楽しませてくれます。
「キノコ」は胞子をつくて飛散させる目的を持つもの。本体は地面や枯れた樹木の中にあって、1年の特定の時期に「キノコ」を作ります。その「キノコ」の形状がこんなにもいろいろなものがあることに驚くとともに感動します。そして「なぜ?」という疑問も湧いてきます。”胞子をつくり飛散させる”ということに何故いろいろな方法を編み出さなければならなかったのか・・・?。答えはありませんが、自然の中にいることがますます楽しくなります。
「キノコ」は胞子をつくて飛散させる目的を持つもの。本体は地面や枯れた樹木の中にあって、1年の特定の時期に「キノコ」を作ります。その「キノコ」の形状がこんなにもいろいろなものがあることに驚くとともに感動します。そして「なぜ?」という疑問も湧いてきます。”胞子をつくり飛散させる”ということに何故いろいろな方法を編み出さなければならなかったのか・・・?。答えはありませんが、自然の中にいることがますます楽しくなります。
みごとな蒼い色で見たら忘れられないでしょう。比較的少ないキノコで出会うことは稀です。しかし、里山フィールドミュージアムにはシロがあるのか2回目の出会いです。傘の裏側を撮りたかったのですが持ち合わせたカメラの性能の問題で断念。食用という話もありますが食べようという気持ちはわかないキノコです。傷つけないようにそっとしておきます。
このキノコも清楚で綺麗でした。アイタケかなとおもいつつ、しかし傘の表面にまだら模様がありません。緑藍色の濃淡はアイタケにかなり近くい感じがしました。傘表面には繊維が走る様子も見て取れます。どなたかご存知でしたら教えていただきたいところです。