山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

栗の渋皮煮を食らう

2013-10-30 15:04:53 | 食彩・山菜・きのこ
 今年の道草山の栗は順調だった。
 昨年は数えられるくらいしか口に入らなかったし、さらに、「クリタマバチ」の虫こぶがかなり多数見られたので、今年は昨年並みかなと期待薄だった。

                       
 ところが、老齢の栗はまさに老獪に危機を乗り切ったのだった。
 また、毎年来ていた猪も来なかったし、リスやサルの姿も目撃していない。
 ということで、栗の恵みをいただく秋となった。

      
 また和宮様の栗の鬼皮向きがすでに始まっていた。
 これがなかなかの手間だ。
 炬燵にあたりながらのんびりやる。

         
 鬼皮が剥けたら水にさらす。
 それを鍋に入れて重曹を入れて煮込む。
 色が出たら湯を捨てまたトロトロ煮込む。

                      
 これを繰返し、水がきれいになってきたら砂糖を加えて1時間ほど煮込む。
 これができたら、味見をしてみる。
 ほんのり甘い。
 このまま翌日を待つ。

                   
 鍋のシロップを煮つめて濃厚にしてから栗を入れる。
 消毒したビンに栗を詰め込む。
 これで完成となる。

     
 丹波栗のデッカイ塊が目の前にある。
 ひと口で食べるのはもうしわけないが、ガブリといく。
 日本の秋が体内を突き抜ける。
 これを初めて創り出した人はどんな人だろう、と思いながらお代わりをしてしまう。 ありがとう、老齢の栗ちゃん。
 ありがとう、日本の秋。 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする