山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

春野の奥、民宿ケルンはクラフトの森

2013-10-05 16:03:47 | 出会い・近隣
 注文していた木工品を取りに春野の奥の工房「ケルン」を訪れる。
 案内板がなくて山中で迷ったがなんとか到着。

                       
 行き止まりの山奥に民宿兼工房「ケルン」が木立の中に凛々しく屹立していた。
 入口からしてここはアーティストの誇りと素朴さが感じられる。

            
 「はるの産業祭」前とあって、作品を急いで作っているが、実に多様な作品が産出されている。
 もと水道屋を止めてご主人が独学で作っているそうだが、デザインといい、完成度といい、どこに出しても遜色ない。

 
 家具も手がけている。
 さらには外トイレも工房も自前で建設している。
 「山の中じゃ、自前でやるっきゃないですよ」と控え目に笑うご主人。

                   
 今はコースター作りをしているという。
 浮き出たデザインがカップを置くと引っ込むというオリジナルなコースターに釘づけとなる。

   
 人里から遠く離れた山の中で日々作品作りにロマンを追うご夫婦のしなやかさと情熱に圧倒されたひとときだった。

 過疎を嘆く一般論からはなにも出てこないことを痛感する出会いだった。
 過疎に生きる自分にとってのアイテムとはいったい何なんだろうか、問われた一瞬でもあった。
 山並みを蛇行する杉川の風景がそこにゆったりひかえていた。 
     

                

              
コメント
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