山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

里山に沁みる土の音

2014-11-15 19:51:26 | 市民活動・まち育て
 晴天に恵まれたきょう、里山コンサートが開幕する。
 朝早くこれから風が強くなりそうなので売店のテントを急遽畳むことにした。
 スタッフを含め110人ほどが参集した。

                     
 オカリナ奏者の本島慎也さんのレパートリーは、ポピュラー・童謡・演歌・アニメソンぐなど幅広い。
 正確な音程と息遣い、誠実なトーク、そんな空気が借景の紅葉、山並みとマッチしている。

  
 毎回のようにやってくる常連さんも少なくない。
 聴衆もオカリナの静謐なメロディに水を打ったように集中している。
 スタッフもてきぱきとそれぞれの部署をやり遂げている。

    
 なんといっても好評なお弁当。
 できるだけ地産地消・無農薬にこだわった地元産の食材を使う。
 お弁当屋さんもこちらの意図をくんでくれて、食材のいくつかはこちらから搬入させていただく。

       
 途中休憩には地元名物の和菓子「青ねり」とお茶農家による抹茶のティータイム。
 地元の杉材をお盆にして、紅葉をお皿にする演出も尾上さんのこだわりでもある。
 「おもてなし」が最近はやりだが、すでにこの過疎の地では流行ではない「心のあり方」として表現されている。

                
 都会から来てまもない近所のエンジニアがテーブル・イス・アクセサリー等の手づくりの木工品を販売。
 軽トラックいっぱいに積んできた作品の7割近くが売れた。
 その素材の多くが製材所の端材を利用しているので、原材料費はゼロだ。
 
 農家の無農薬野菜、お茶農家の有機茶などの店の商品もほどよく売られる。
 そしてなによりも、ふだん会えなかった人との「オフ会」ネットワークが実現しているのが素晴らしい。
 その中心軸は過疎のなかでいかに生きがいを持って生きていくかというゆるやかなつながりにあることではないかと思う。 
 
コメント
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