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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

秋葉古道は「東海自然歩道」でもあった

2014-11-17 22:00:41 | 旅行・散策
 昨日の散策会は中山間地の現状が見え隠れするコースでもあった。
 秋葉ダム近くの岩盤では「水抜きトンネルミュー粒子観測」と書いてあるトンネルがあった。

                    
 なんのためのトンネルかを素人にもわかるように表示してもらうとありがたいが、意識的に広めない戦略なのだろうか。
 宇宙線のミュー粒子を使って秋葉ダム周辺の地下水の水位や岩盤の構造を観測する装置らしい。

               
 秋葉神社への信仰の道は、現在では「東海自然歩道」となっている。
 実際には歩いている人は皆無だった。
 むしろ、帰りの下り道路では参拝した自動車がたびたび通過していく。

     
 アンテナの役割は終わった。
 情報が氾濫すればするほど中山間地の生活は厳しくなる。
 情報とは何のためにあるのだろうか。
 情報が豊富になることで地方の暮らしが豊かになっていくのが筋じゃないか。

       
 林業が盛んな頃にはこの「山の神」サマに感謝しながら仕事や自然があった。
 今では仕事や自然に感謝する心は喪失している。
 自然への畏敬と共生を喪失した労働には未来がない。

                    
 岩盤を削りながら道路を拓いたであろう所には、希望の道があったに違いない。

 「がん哲学外来」を標榜して実践している順天堂大の樋野興夫医師は、末期患者に「どんな人間でも役割がある」と伝え、それを「自分らしく花を咲かせる」ような行動をすることで、勇気ある「高尚なる生涯」をめざすことをそれとなく訴える。
 
 つまりは、この過疎の中山間地で生きるのも同じことが言えるのではないかと思った次第だ。 

               

                         
コメント
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