昨日のこと。布団を外で干し終わってから家の中に取り込む。夜にそれを敷いているときだった。和宮様の叫び声がした。何事かと近くに行くと、「黒い大きなハチが飛んできたんじゃ。気をつけなされ」とおっしゃった。すぐさま、強力な殺虫スプレーをもって現場に行く。蛍光灯の明かりのそばにいたのでさっそく噴霧するとすぐ一匹が落下した。オオスズメバチくらいの大物だった。前胸には「ハ」の字の黄色い紋があった。
その下の後胸には4つの黄色い紋があった。ハチ全体が黒いのでクロスズメバチかアシナガバチかと見当をつけたがわからない。すぐに、当局の「非有識者委員会」に尋ねてみたらけっこう同定に難航していたようだ。というのも、頭部も腹も黄色というより黒に近い。ふつうのハチより大きいので「女王蜂」のようだった。
顔を見たら、鳥のような顔でかわいい。眼が黒く、体は毛深い。口はさすがに鋭い。そのうちに、「非有識者委員会」から連絡が入り、どうやら「キイロスズメバチ」の女王蜂のようだという。ハッキリ断定しないところはいつものとおり責任回避を心得ている。
同定を難しくさせたのは、やはり腹の黒色だった。キイロスズメバチといえば、全身が黄色地のはずだ。それが黒が地色だったので混乱を招いたらしい。スズメバチの中でも戦闘的な集団であるのは間違いないので、すぐ処置できたのは良かった。ただ、なぜスズメバチが侵入していたのかがわからない。布団といっしょに入ってきたとしか考えられない。でかいムカデも家の内外で出てきた。きょうの雨でヤマビルも出番となった。これからいよいよ害獣どころか害虫たちとの攻防も始まった。