山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

マツバウンランにハハコグサの侵入

2021-05-20 22:17:58 | 植物

 茶畑の外縁を見たら、マツバウンランのパステルカラーの薄紫と黄色のハハコグサの群落が迫っていた。今までは農薬を使っていたようでこれらの侵出はなかったが、茶畑作業を停止したとたんこれらのパイオニア植物が出てきた。

                   

 北米原産のマツバウンラン(ゴマノハグサ科⇒オオバコ科)は、1941年京都で発見された。そこから西日本に勢力を拡大し、1980年代には関東に侵出、現在は東北・北陸にも確認されているという。そういえば、むかしはマツバウンランの姿を見たことはなかった。

 現在では、造成地や荒地それに耕作放棄地によく見られるようになった。その群落は遠くから見ると薄紫のパステルカラーを塗り込んだ風景画となっている。同時にそれは、過疎の現実を突きつけている風景にもなっている。つまり、わが家の茶畑も例外ではなくなったということでもある。

               

 マツバウンランの群落のなかに、三々五々の「ハハコグサ」の黄色が目立っていた。古代に中国・朝鮮からやってきた帰化植物のようだ。その意味では、「春の七草」(ゴギョウ)に数えられるほどのなじみある植物だ。高浜虚子の「老いてなお 懐かしき名の 母子草」の俳句もある。むかしの草餅はヨモギではなくハハコグサだった。そのくらい、食生活や薬草としてもお馴染みの植物だった。

 しかしながら、放置するわけにもいかず、雨が降り始める前に草刈りを行う。そこに、ハーブやスミレ類などをこれから植えていくつもりだ。

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