山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ホットプレートで緑茶を作る

2021-05-12 22:37:15 | 食彩・山菜・きのこ

 明日、プレイパークに関心のある方とティーパーティをやることになった。いつもなら焚き火コーヒーとなるところだが、目の前の茶畑が「最後の茶葉を使ってくれ」と叫んだ気がした。そこで、急遽茶摘みをやってみることにした。

             

 「一針二葉」の若葉を摘み取るがもう「一針」がなくなりつつあり、茶摘みのギリギリにあるのがわかった。茶畑は来月で抜根が始まりなくなっていく。だから、茶摘みをしながら「茶畑の茶摘み」はきょうが最後なのだと思いいたる。もっと早く茶摘みを「成就」すべきだったと今更ながら思う。

     

 茶畑との惜別の気持ちをこみ上げてきた。広大に広がる茶畑の風景が来月にはなくなるのだ。フェンス代わりの茶樹は残るので茶摘みはできないことはないが、なにしろ素人管理なので病害虫の発生も起こり得る。だからこそ、先人の管理者が残してくれたきれいな茶畑は今が最後なのだ。そんな感慨にふけりながらバケツ一杯くらいの量の茶葉を摘み取る。

       

 蒸し器で茶葉を蒸す。それをおもちゃみたいな中国産のホットプレートで乾燥させていく。水分を飛ばしながらときどき軍手で熱い茶葉を揉んでいく。湯気が出ている間は水分がある証拠だ。

    

 少しずつ乾燥させていくと湯気がなくなってきた。水分があるとプレートにこびりつきそうだったものがだいぶなくなってきた。しかし、香りもなくなり茶葉の色も紅茶のようになってしまった。収穫してすぐ蒸すべきところが後始末に手間取っている間に発酵が進んでしまったかもしれない。または、蒸すのが長すぎたのかもしれない。

                    

 乾燥が終わったとみて急須に茶葉を入れる。多めに茶葉を入れてみる。やはり香りがいまいちだ。また、味も納得できない。渋みは感じられるがお茶本来の平均値に達していない。今回は初めての挑戦なのでこれからいろいろ失敗を重ねながらも垣根となっているだろう茶摘みは恒例にしたい。それほどに若葉のはつらつさが春の爛漫を呼ぶのだ。数十年暮しを支えてきてくれたひたむきな茶畑に畏敬の念を捧げる。ありがとう。

 

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