バイオトイレを使って十数年となる。個人でバイオトイレを利用しているのは町内では数軒しかないらしい。屎尿とおが粉を攪拌するのが基本だ。2~3か月ごとにそれを取り出して畑に撒いていく。野菜の畝に直接撒くというより、現在使っていない畑の際に撒いて熟成を待つ。
タイミングが悪いと臭いも気になるときがあるが、ふだんは臭いを感じられないくらいだ。問題はヒーターやファンを電気で動かしていることだ。どうせエコでやるんだから太陽光などを活用できないかと思う。といっても、最近は中部電力をやめて「新電力」にしたので自然エネルギーに近づいたことになる。
隣の地区にある製材所からおが粉を空の肥料袋に入れて車一杯貰ってくる。産業廃棄物なので製材所も助かるし、バイオトイレをはじめ生ごみコンポストに入れれば臭いもかなりなくなるし水分を吸収してくれる。さらには、ヤマウドにたっぷりかけて発育を促したり、収穫した根菜類を保存したり、活用はいくらでもある。都会ではこんなエコな暮しはできない。コロナ禍で農的暮らしをもう一度見直すチャンスになるおが粉に注目したいものだ。