茶畑の茶樹を抜根していくと雑草が1本もない裸地となる。そこに最初に侵出する植物は誰だろうか、というのが興味津々だった。というのも、そこの過程は裸地から森林が形成される法則性が見られるからだ。オイラが生きている間はきっと森林はできにくいだろうが、それに近い「遷移」が見られればさいわいだ。
最初の侵入者は、センダングサの仲間だった。その仲間には、「コセンダングサ」「アメリカセンダングサ」が多いが、周りの例だと、「コセンダングサ」が圧倒的勢力を持っていた。放置していると木のように大きくなり除去するのにはツルハシが必要となるほどだ。したがって、これらの侵出してきた群落は手ごわい「コセンダングサ」と思われる。いずれ花が咲けば確定できる。
二番目に多かったのは、「ベニバナボロギク」の群落だった。茶畑にはお馴染みの雑草だ。花はきれいだが放置すると茶畑を凌駕するほど高くなり、綿毛を大量に飛ばして勢力拡大を図る。コセンダングサもベニバナボロギクも帰化植物の中でも旺盛な生命力を持つパイオニア植物なのだ。はるばるこういう中山間地にまで侵出する生命力は侮れない。今は手で草むしりしているが来年はこれらの駆除に悩まされることは間違いなさそうだ。