なんとなく、定点観測している「ジャケツイバラ」(蛇結茨、マメ科)の今年の特徴は、もちろん温暖化の影響が感じられた。というのも、いつもだと、5月の連休明けの10日~15日ごろが最盛期だった。それが今年は連休中から始まっていたのだった。つまり、一週間ほど早まっていたというわけだ。といっても気象庁のようにきっちり観測しているわけではなく、あくまで主観的な感覚での見解だからあてにはならない。それ以上に、熊本大学薬学部では、ジャケツイバラについて下痢止めやマラリアの解熱などの薬効をあげながら、次の通り紹介している。
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「花は美しく観賞価値が高いが,枝葉のトゲが鉤状になっており衣服にひっかかりやすく,近寄りがたい植物である」と。
昨年はジャケツイバラの爛漫な開花を目撃できたが、今年は爛漫というより平年並みというような淡々とした開花だった。部分的には株が増えたりした箇所もみられたが、元気がなくなった箇所や発見できなかった箇所も散見できたからだ。雨模様の天候不順も影響したのかもしれない。ジャケツイバラも人間も現状維持自体が難しい時代を背負っているのかもしれない。