庭いじりしていたら、小さいモンシロチョウくらいの蝶が飛んできた。飛んでいる姿からすると、派手な模様があるのがわかったので、これは珍しそうだとカメラを向ける。しかし、なかなか止まってくれない。近くに水たまりも花もなかったので、日向ぼっこがしたいようだった。しばらくして石の上に止まるがすぐ飛び上がるのでカメラに収めるのに苦労する。
模様から同定すると、「サカハチチョウ」(タテハチョウ科)の「春型」だった。「夏型」は白い「逆さ八」字模様があってわかりやすかった。夏型は6~7年前にはよく見た記憶があったが、春型ははっきりした記憶はなかった。小さくて飛ぶのが速いので目に留まらなかったのに違いない。
春型と夏型との模様が違うので混乱するが、翅の裏側のアバンギャルドな模様はほぼ同じだ。翅の裏も表も「逆さ八」の字があるが、春型の表翅はわかりにくい。幼虫の食草の「コアカソ」が最近あまり見なくなりそれが影響しているのか、サカハチチョウの数が減少しているらしい。晩春の里山の代表であるサカハチチョウよ、夏もぜひ来て「ちょう」だい。そして、白い「逆さ八」の字をしっかり見せて「蝶」だい。