しばらく音沙汰がなかったイノシシがついにやってきた。近くの空家付近にねぐらがあるようでちょこちょこやってくるようだ。裏の畑の入口の茂みのミミズを食べているようだ。そこら辺は、草刈りの手を抜いていたところで身を隠すのに絶好の茂みとなっていた。一週間前にはアナグマのような掘り返しがちょこっとあったが、7月に入るやいよいよ「やってきたよ」という挑戦状を持ってきた証拠だ。
そしてついに、畑にも侵入を開始し、オクラの畝が狙われた。7割くらいのオクラは唾棄された。さらに、何も植えていない畝2か所もきれいに掘り起こしてくれた。さいわい、柵をしてある畑には侵入していない。あわてて、柵の周りには害獣除けの代用をしている「パラゾール」をとりつける。
昨日は、ミミズ起こしが拡大されイノシシのローラー作戦が開始したようだ。合わせると5m四方くらいにはなるだろうか。かなりの量のミミズを食べたのだろうが、それでお腹が満たされるのだろうか。
明治中期は、過度な国土利用による森林開発でイノシシの個体群は減り被害も少なくなったようだが、60年代の化石燃料革命や70年代の耕作放棄地拡大等により急速にイノシシの生息領域が拡大していく。人間への感染症も現実的になってきた。だから、豚コレラでイノシシが減少したと喜んではいられない。安心安全な世界はオリンピックも含め神話と化したのだ。さてさて…。