カゲロウの仲間だと思っていた体長約2cmくらいの虫がやってきた。ときどきやって来てはとことこと家の中を徘徊することがある。カゲロウの幼虫だろうと思っていたら、幼虫は川の中のはず、それが陸に動き回るはずはあるのだろうか、とチコちゃんもどきの疑問が湧いてきた。成虫なら翅があるはずだ。
(画像はweb「自然観察大学ブログ」から)
小さくて動き回るのでカメラも捉えきれなかったが、昆虫というより海老のような甲殻類に見える。愛用の小学生向きの図鑑で調べたところ、本や衣類を食害するシミ(紙魚)にも似ている。北側にある書架から来たのかもしれないと思ったが、その図鑑にはもう一つ、「イシノミ」(イシノミ科)の図があった。こちらのほうがより近い。
「イシノミ」は、海から陸へあがって間もない4億年前の原始的な昆虫と言われている。翅がないのが大きな特徴だ。つまり、翅を獲得する前の原始的な体形をしているわけだ。3本の尾を持ち、中央の長い尾は「尾糸」、脇の2本は「尾毛」という。脅すと腹部を叩きつけてジャンプするところから「ノミ」の汚名を着せられたが、まだジャンプは確認していない。