山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

クリタケでシチューいただきー

2017-11-10 20:25:29 | 食彩・山菜・きのこ

 わが道草山の日陰で「クリタケ」が出てきた。

 そういえば2年前にクリタケの種駒をコナラに打ち込んでいたのを忘れていた。

 色といい形といい、かわいい美しさがある。

 

 ときどき、栗の樹の根元にクリタケが出てくることがあったが今年はまだない。

 クリタケでもニガクリタケとそっくりの黄色をしたものもある。が、ニガクリタケは苦いので嚙んでみればすぐわかる。同じほだ木に猛毒の「ニガクリタケ」も出ていたので注意が必要だ。

 

     

 さっそく、和宮様はシチューにクリタケを入れて歯ごたえの良いクリタケを楽しむ。

 人口栽培で市販されるようになったが、菌床栽培は難しく原木栽培が主流だという。

 晩秋の寒さにぴったりのシチューをついついおかわりして、またもや小さな胃を刺激してしまった。

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栄養素充足率トップクラスのキウイ

2017-11-09 20:43:17 | 農作業・野菜

 キウイフルーツの棚下は雑草だらけだったが娘が鎌を持って突入。

 霜が降りる前に実を収穫するというわけで、雑草を刈りとってから一気にすべてを収穫。

 摘果のせいか粒は揃っている。

 

              

 キウイフルーツは、果物の中で栄養素充足率がトップクラスという。しかも栽培がオイラのようなものぐさでもなんとか育ってくれる。

 中国原産のものがニュージランドで品種改良され、シンボル鳥のキウイにちなんで命名されている。

 

            

 リンゴや柿のように皮を剥けばすぐ食べられるといいのだが、追熟が必要なのがやや残念。最近は新種のキウイが出回っているが甘過ぎて物足りない。

 わが家のキウイはオーソドックスな「ヘイワード」種。酸味と甘みとのバランスがほど良い。さっそく近隣におすそ分けする。

 

 昨年は100個越えした「トウガン」だったが、今年は1本だけ自然に芽吹いたトウガンがあり、10個ほど実をつけてくれた。

 個人では実が大きくて食べきれなくて、あげても困惑がちだ。しかし野菜ジュースにするとコンスタントに消費できる。手間もかかる健康野菜はそうしたものが多い。

          

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5年ぶりか「コガネタケ」発見!

2017-11-08 18:45:24 | 食彩・山菜・きのこ

 和宮様が突然「御車を止めよ」と命じた。

 国道を少しバックして路傍の草むらを見ると黄金色のきのこが見えた。

 そういえば、5・6年前同じ場所で発見した「コガネタケ」(ハラタケ科)のようだ。

 だいぶ大きくなっていたので、きな粉状の粉末は全身には見られなかったが、黄土色が特徴のきのこだ。

 

                    

 焼くとスルメに似た風味があるというが、食べるには天ぷら・フライが一般的だ。

 この場所に数年は育っていたが5・6年は全く姿を見せなかった。和宮様はここを通るたびにチェックしているという。

 近づくと強いきのこ臭があるはずだが、もう老菌に近いのだろうか臭いはあまりなかった。したがって、収穫はしなかった。

 来年はぜひ黄金色の勇姿を見せてほしいものだ。

 

 

 

 

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秋は収穫に片づけに

2017-11-07 20:22:12 | 農作業・野菜

 さすがに最近は石油ストーブの世話になることが多くなってきた。

 畑の作物も霜の被害の心配が出てきた。

 まずはキウイフルーツの実を娘と一気に収穫する。 事前に摘果してきたので実の粒はやや大き目のようだ。

 

          

 夏に突風で飛ばされたトマトハウスを解体したり、終了したゴーヤの棚を撤去したり、畑のいたるところは片付けの対象となる。

 それだけ野菜は太陽の恩恵が必須なのがわかる。同時に、雑草も負けずに命を競う。

 

 「<人間力>は人と一緒に暮らす力、<人力>は一人で生きる力」(阿久悠)。

 彼は伊豆の自宅を台風が竜巻のように大屋根を砕かれた経験から、人とのつながり、自分のできることを考えさせられたという。

 農的暮らしをやっているとこのことはつねにつきまとう。

 

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阿久悠の『清らかな厭世』

2017-11-06 18:05:20 | 読書

 10年前に逝去した阿久悠渾身のエッセイ集『清らかな厭世』(新潮社、2007.10)を読む。これは亡くなる2か月前まで産経新聞に連載していたコラムをまとめたものだ。

  「厭世」とは、「生きる意義や希望を失ってこの世が嫌になること」(旺文社、国語辞典)というが、そこに「清らかな」の修飾がついて読み手は救われる。

 それは阿久悠の「今、言葉がない。壊れかけた国へ」、「言葉を失くした日本人へ」の警句・遺言集でもある。

 

           

 最初に掲載されたエッセイには、「テレビの番組表を見てみると、笑わせるためのプログラムが、幕の内弁当のようにギッシリと詰まっている。ただし、この笑い、<お笑い>であることに気がつかなければならない。」と指摘してから、「ユーモアという言葉が、いつの間にか死語になってしまっている。」 

 

  

 「ユーモアがないと、傷つけることでしか相手を確認出来なくなる」とし、「ユーモアの笑いは余裕である。過剰な競争心と、それによる被害妄想をやさしくほぐす」という。

 確かに最近のバラエティー・お笑い番組は、これでもかと笑いを取ることだけに手練手管を消耗する。 お笑い芸人の多様な活躍は否定しないが、総体として有名芸人のがさつさに番組を丸投げしている。 

 

                

 だから、良心的で刮目に値する番組は深夜に回されたり、視聴率が低いことで没にされたりもする。 

 時代をつねに伴走していた稀代の作詞家がいちばん言いたいことが溢れているのが本書だ。今後おいおい、彼の言葉をわがブログでも使わせていきたいと思う。   

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落花生を食べたのダーレ?

2017-11-05 21:32:10 | 農作業・野菜

 娘と落花生を収穫する。覆いは破られていなかったのでいちばん警戒していたアナグマの被害は回避できたようだ。

 しかし、収穫してみると収量が極端に少ない。またもや失敗か。

 

              

 よーく見ると根元に食べ散らかした落花生の殻があった。

 野ネズミが犯人だろうか。アナグマはもっと畑を荒らしてしまう。

 土中の平穏な状態からしてコガネムシの幼虫かも知れない。

 

           

 しかし、土壌をさらってみても幼虫の姿は見当たらない。

 それでも害虫・害獣が食べ残したらしいわずかな落花生を大切にいただくことにする。

 今年も落花生は頓挫した。

 国内の千葉産の落花生は中国産の3倍以上もする価格だ。それを無農薬で挑戦するのだから困難はより高くなる。だが一歩前進二歩後退でいくことにする。

 

       

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娘がサツマイモを収穫したぞ

2017-11-04 19:22:15 | 農作業・野菜

 三連休を利用してやってきた娘がサツマイモのほとんどを収穫してくれた。

 遅めの収穫だったのでやはりメタボ気味の大きさだったがまずはホッとする。

 サツマイモを敬遠していた娘がこれを機会にラブ「イモ」になってくれるかなー。

 たまたまだろうが農協の直売所で苗を買ったベニハルカだったが、味が従来のサツマイモと全く変わらない。

 

     

 焼き芋用として抜群の旨さがあるはずのベニハルカなのに残念ながら期待外れ。

 従来のサツマイモと混じってしまったのだろうか。

 そうは言っても立派な育ちを遂げた健康野菜なので、いろいろ食べ方を工夫したい。

 最近は、サツマイモの皮にはカルシウム・ビタミンC・アントシアニンの含有率が高いことで注目されているようだ。      

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道路を普請する

2017-11-03 19:09:15 | 出会い・近隣

 文化の日のきょう、わが集落の小さな道路をみんなで作る。

 水道施設につながる道路は土壌むき出しの道だった。浜松市から生コンの現物支給を受けて集落全体で約100mほどのコンクリート道路を敷設する。

 

    

コンクリートミキサー車は道幅が狭い坂なのでミキサー車は入れず、その生コンを受け取った小型重機が急坂を運ぶ。運転も重機も危険も地元の手弁当なのだ。

 みんなもジョレンを持って生コンを均していく。

 

 朝8時から開始していつもなら午前中に終わるはずだが、今回は倍以上の17時までかかってしまった。

 地元の建設業に従事している住民の活躍も見逃せない。機材も用具も自前で用意してくれたおかげで不足した用具もすぐ解決できた。

 

          

 全長100m近くの道路ができあがっていく。

 ただしそれでも予定の半分なのだ。あとの半分は来年度の事業となる。

 

            

 暗くなる前に終わるだろうかと心配していたがなんとか終了。

 とっさのときの知識やノウハウが住民からどんどん出てくるのがすごい。

 都会では何でも業者や専門家に頼り莫大な予算を消費している。そんなときこの集落の営為は慎ましい住民自治の本旨が貫徹している。  

 

 

 

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里山のめぐみの竹炭

2017-11-02 09:11:44 | 特産品・モノ

 都会から森にやって来て十数年になるという吉田さん。

 杉・檜を伐って広葉樹を植樹する森づくりを始めた。

 炭焼き窯も作ってそこで炭焼きを始め、微生物が住みつく粉炭を森に撒いて土壌改良もしている。

 

             

 さらに、荒れた竹林の竹で炊飯用の竹炭を売り出した。

 吉田さんはSNSで森づくりを呼び掛けそのメンバーと汗を流す姿はまるで地元の人そのものだ。

 さらには、人との出会いと過疎の魅力を紹介する「春野人めぐり」のイベントは、年に3回も実施する大イベントに成長している。陶芸もやる吉田さんはその仕掛け人でもある。

 9人も殺したという自殺サイト関連事件が連日報道されているが、そもそも総研(TV朝日)の玉川さんが提起しているように、「自給自足の豊かさは今の世の中ではぜいたくなのかもしれない」という。

60歳過ぎでもそれを体現している吉田さん。その軽妙なフットワークはきょうも森とともにいる。

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忍者も利用した「ツチハンミョウ」

2017-11-01 21:01:03 | 生き物

 畑でメタリックブルーに輝く虫を発見。

 ときどき見かける「ツチハンミョウ」だった。アリンコみたいに忙しく歩き回るのでシャッターチャンスが難しい。

 膨らんだお腹には数千匹の卵が入っており、生き残りにかける幼虫はハナバチにしがみつき、その巣へ侵入。中にある花粉や密を食べてやっと成長するというバトルロワイアルの世界。

 ツチハンミョウの体液は強力な毒を持っており、忍者が「ハンミョウの粉」として暗殺用に利用したと言われている。

 

                  

 野菜畑を歩いていたら、防虫網にいたカマキリの眼とあってしまった。

 カマキリはすでに戦闘態勢に入った気配だったので、すごすごとそこから退散した。

 そういえば、中学のときの怖い体育の先生に似ているのを思い出した。

 当たり前の畑の中にも人間や昆虫とのこもごもの物語が見え隠れしているんだなーと深呼吸する。

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