牛の鈴音
2008年/韓国
‘若さ’の拒絶
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
このドキュメンタリーに登場する人物は主に79歳のチェ爺さんと76歳の妻、それに彼らの畑仕事を30年間手伝っている40歳の老牛である。農業の機械化も農薬も拒み、妻に詰られながらも老牛と共に昔ながらの方法で畑を耕す頑固な爺さんの物語であるのだが、この頑固さにはただならないものを感じる。チェ爺さんはその老牛の代わりとして若い牛を購入するのであるが、‘使えない’ということで引き続き老牛も使うことになる。夫妻には9人も子どもがいるのに彼らはわずかワンシーンしか出てこない。チェ爺さんの過去に対する拘りの裏には明らかに‘若さ’に対する嫌悪がある。チェ爺さんは40歳になる死にかけの老牛を牛市場で売ろうとするのであるが、二束三文のその牛に法外な値段をつける。当然誰も買わないのであるが、まるでその‘熟年’を理解できない若者などに(ここでは若者といっても30代から50代くらいであるのだが)買ってもらう必要はないといった素振りである。結局40歳の老牛はチェ爺さんの牛舎で最期を迎え、埋葬されることになるし、長年の重労働で体が悲鳴を上げることになってもあくまでもチェ爺さんは老齢の‘矜持’を保ち、‘青二才’を受け入れることはない。時々挿入される靴のカットはゴッホの絵画作品を想起させる。
このようなテーマの映画が観客動員数累計300万人という大ヒットを記録する国と、‘若さ’に狂騒している国が隣接していることが不思議である。
フジテレビ、スピードくじで「CM飛ばし」防止(読売新聞) - goo ニュース
テレビCMにスピードくじを導入することで、「視聴者がCM中にトイレに行ったり、
録画してCMを飛ばして見たりすることを防止する切り札にしたい」という考えらしい
のだが、CM中にトイレに行かない視聴者は番組中にトイレに行く事になるはずだが
番組制作者はそれでも構わないのであろうか?それでも構わなそうな感じを受ける
理由はテレビ番組の質の低下が顕著だからである。特に私が気になるのは最近の
バラエティ番組において食べ物を紹介するコーナーがやたらと増えている。“食”に
関して全く興味がない私は“御当地名物”などどうでもいいし、今まで紹介された
宮崎県産のものなど一度として食したことはないから、最近は録画したCMだけでは
なくて番組の一部も飛ばして見るようになってしまっている。