Oasis - The Importance Of Being Idle - Official Video
最近になって気がついたのであるが、イギリスのロックバンド、オアシスが2005年に
リリースした6枚目のオリジナル・アルバム『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース
(Don't Believe the Truth)』のセカンドシングルとして2005年8月にリリースした
「インポータンス・オヴ・ビーイング・アイドル(The Importance of Being Idle)」は、
アイルランド出身の作家であるオスカー・ワイルドが1895年に発表した喜劇
『真面目が肝心(The Importance of Being Earnest)』からインスパイアされた
ことはタイトルを見るだけでも間違いはないであろうし、この曲のMVで主人公を
演じているリス・エヴァンスの扮装もオスカー・ワイルドを意識したものであろう。
以下、オアシスの「インポータンス・オヴ・ビーイング・アイドル」の和訳。
「The Importance of Being Idle」 OASIS 日本語訳
またしても僕は魂を売ってしまった
その男が僕に報酬を支払ってくれないから
僕はもう少し時間が欲しいと家主に懇願した
「請求書が待ってるんだよね」と彼は皮肉交じりに言った
ある晩、親友が僕に電話をしてきた
「おまえは常軌を逸している」と
僕のガールフレンドは生活態度を改めなさいよと僕に説教をした
「あなたの生活はひどすぎる」と
でも僕は気にしない
輝く星座の下にベッドがある限り
君が僕に眠る時間を少しくれれば僕は大丈夫なんだ
人にはそれぞれ限界というものがある
もしも本気になれないならば僕は真面目に生きてはいけないんだ
夏に僕は信念を失ってしまった
だって雨が降り止まないのだから
来る日も来る日も空は夜のように真っ暗だけれど
僕はぼやいたりなどしていない
僕は掛かりつけの医者にもう一言意見を求めた
「かける言葉もないけれど
ここは君が時間を潰すための場所ではないよ」と彼は言った
単に僕は怠け者なのだと思う
『真面目が肝心』においては「Earnest(真面目)」と主人公の名前「Ernest(アーネスト)」
をダブらせることで物語に深みを与えているが、オアシスの曲において「Idle(怠惰)」
を「Idol(アイドル、偶像)」とダブらせるようなことはなく、ただ恋愛を優先させたために
仕事に関しては怠惰だったオスカー・ワイルド(Oscar Wilde)について歌った曲なのである。