MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ニード・フォー・スピード』

2014-06-25 22:59:40 | goo映画レビュー

原題:『Need for Speed』
監督:スコット・ワウ
脚本:ジョージ・ゲイティンズ
撮影:シェーン・ハールバット
出演:アーロン・ポール/ドミニク・クーパー/イモージェン・プーツ/マイケル・キートン
2014年/アメリカ

クルマだけが頼みの作品について

 自動車レースの物語ということくらいは分かって観に行ったものの、例えば、主人公のトビー・マーシャルがライバルのディーノ・ブルースターによって弟分のリトル・ピートを事故死させられたのみならず、トビー自身が罪を背負わされて2年服役することになる。その2年の服役の様子は全く描かれていないことは置くとしても、自分の無実の証明とピートの敵討ちのために参戦した「デレオン」のレースにおいて、最後まで残ったトビーとディーノのクルマは、ディーノの操縦ミスによりクルマがひっくり返りトビーが独走するはずだったのであるが、何故かトビーはディーノの元まで引き返し、クルマが爆発する前にディーノを引きずり出して救出してしまう。このようなトビーの心理がよく分からない原因は結局、本作は全てクルマ頼みだからだと思う。同様のテーマを扱っているからといって『ワイルド・スピード』のようなレベルを期待してはいけない。


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麻生太郎のバカ発言に対する「集団的自衛権」

2014-06-25 00:55:36 | Weblog

けんかが弱い、勉強できない、貧しい「3つそろうといじめの対象」 宇都宮で麻生副総理が発言(下野新聞) - goo ニュース
麻生氏「弱い、勉強できない、貧しい子は無視される」(朝日新聞) - goo ニュース
麻生氏「いじめ正当化する意図ない」 発言めぐり釈明(朝日新聞) - goo ニュース

 宇都宮市で21日に開かれた自民党の会合で行われた麻生太郎副総理兼財務相の話を

まとめてみると、「学校で一番いじめられるヤツはどんなヤツかと言えば、けんかは弱い、

勉強もできない、しかも貧しい家の子と、三つそろったらまず無視。いじめの対象に

なりません。しかし、勉強はできない、けんかは弱い、だけど金持ちの子、これが一番

やられる」と述べ、その上で「日本は間違いなく軍事力がある。しかしきちっと外から

見えてない。金はあるということは分かってる。いちばん集中攻撃されやすい国が日本」

と展開し、「抑止力は基本的に力がないとできない。その力を使うという国民的合意がいる」

と集団的自衛権の必要性を主張している。しかしこの発言は何故か集団的自衛権の問題

ではなく、いじめを容認する問題として捉えられている。麻生はいじめをたとえにした

理由について「世界中193カ国あるので、一国が狙い撃ちされないためにはどうして

おかねばいけないかの例として引いたつもり」と説明し、集団的自衛権の行使を可能に

することで抑止力を持つとして、「ケンカに強い」とたとえたらしい。集団的自衛権の

問題として扱われなかった理由は、例えば、麻生は別としても日本は学力が低くはなく

個別的自衛権は認められているのだから、喧嘩を売られれば買うだけの軍事力は

持っており、今時、「世界中193カ国あるので、一国が狙い撃ち」される状況など

ありえず、結局、金があるからというだけで戦争を仕掛けてくる愚かな国も存在しない

はずで、ツッコミどころが多すぎて、だからと言って副総理兼財務相のバカな発言を

放っておくわけにもいかないから、いじめに関する点を指摘するに留めたのであろう。


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