原題:『聖闘士星矢 Legend of Sanctuary』
監督:さとうけいいち
脚本:鈴木智尋
出演:石川界人/赤羽根健治/小野賢章/岡本信彦/野島健児/森川智之/宮本充
2014年/日本
失敗作なのか子供向けなのか?
映像のクオリティーに関して言うならば、土埃やフレアーを利用して撮影カメラの存在をうかがわせる演出などかなり凝ったものではあるが、何分にも物語が酷過ぎる。
偽装されたリーダーにレベルアップだけの「パワープレイ」などの単調なストーリー展開に加え、個人的にはデスマスクがミュージカルばりに歌いだした時点で完全に冷めてしまい、後は『キカイダー REBOOT』(下山天監督 2014年)のレビューで書いたことと同じようなことしか思いつかない。製作者たちは例えば、『アベンジャーズ』(ジョス・ウィードン監督 2012年)やそのシリーズものなど一度でも観たことがあるのだろうか? どうして日本のヒーローものの映画化は次々と失敗してしまうのか疑問だけが残る。