原題:『わたしのハワイの歩きかた』
監督:前田弘二
脚本:高田亮
撮影:戸田義久
出演:榮倉奈々/高梨臨/瀬戸康史/加瀬亮/宇野祥平/中村ゆり/安田顕/鶴見辰吾
2014年/日本
監督にもほったらかされたキャラクターについて
「恋愛コメディ映画」と称されている本作は、何故かクライマックスにおいて「スラップスティック度」が異常に増してバランスの悪さを感じる。何よりも、なかなかハワイから戻ってこない主人公の小山田みのりを探しにハワイへ向かった田嶋祐一が、やがて現地のムードに負けて女の子たちと遊びに興じているところをみのりに見つけられた後、例えば、『アナと雪の女王』(ジェニファー・リー/クリス・バック監督 2013年)においてエンドロール後にマシュマロウのように登場させるようなオチとして描かれておらず、コメディ映画として「おいしい」はずの演出を自ら逃してしまっているように思う。