原題:『四月になれば彼女は』
監督:山田智和
脚本:山田智和/木戸雄一郎/川村元気
撮影:今村圭佑
出演:佐藤健/長澤まさみ/森七菜/仲野大賀/中島歩/河合優実/ともさかりえ/竹野内豊/橋本じゅん/水澤紳吾/高田聖子
2024年/日本
何故病状がはっきりしないのか?
主人公で精神科医の藤代俊は獣医の坂本弥生と婚約していたのだが、ある日突然藤代の目の前から姿を消してしまう。同じ頃藤代はかつての恋人だった伊予田春から手紙を受け取っていた。写真という共通の趣味を介して10年ほど前に大学生の頃に交際していた際に一緒に訪れようと言っていたボリビアのウユニ塩湖を一人で旅をしていることを知らせてきたのだ。ところが藤代と春は春の父親の伊予田衛に交際を反対されて別れてしまったのである。
春は旅先で倒れてしまい帰国するのであるが、ホスピスに滞在することになり、何故かそこに動物園を辞めた弥生が働いており、藤代と弥生はそこで再会することになる。
『青春18×2 君へと続く道』(藤井道人監督 2024年)と同じ感想を持った。つまり春の病状が具体的に描かれないために、藤代と春を別れさせた父親の衛は春が10年前から病気を患っていたから別れさせたのか、あるいはただ単に妻がいない独り身で寂しかったから娘と離れたくなかったのかよく分からないのである。ラブストーリーを盛り上げるために病気を「弄ぶ」ことは趣味が良いとは思えない。
ボリビア、アイスランド、チェコなどの美しい景色だけでも大画面で観る価値はあった。
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