原題:『Meg 2: The Trench』
監督:ベン・ウィートリー
脚本:ジョン・ホーバー/エリック・ホーバー/ディーン・ジョーガリス
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
出演:ジェイソン・ステイサム/ウー・ジン/ソフィア・ツァイ/ペイジ・ケネディ/シエンナ・ギロリー/クリフ・カーティス
2023年/アメリカ・中国
「アンダー」の状況について
本作が批評家に不評なのが不思議な感じがする。本作は監督がベン・ウィートリーに変わっており、本作はSF・アクション・スリラー映画として観るならば当然期待は裏切られるだろうが、SF・アクション・コメディ作品として観るならば誰もがヒーローを、あるいは最強のヴィランになることを目指しながら、その度に巨大ザメのみならず「ファン・アイランド(Fun Island)」というとぼけた名称のレジャーランドに何故かたむろしている恐竜や巨大ダコに妨害されて英雄になり損ねるのであり、これはB級のSF・アクション・スリラー映画ではなく、A級のSF・アクション・コメディ作品として観るべきなのである。
そもそも何故冒頭でクイーンとデヴィッド・ボウイの「アンダー・プレッシャー(Under Pressure)」が流れるのかと言えば、最後にジウミン・ジャンの「全ては完全にアンダー・コントロールに置かれた(Everything is totally under control.)」という言葉で終わらせるためで、コメディ作品として脚本は秀逸なのである。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/moviewalker/entertainment/moviewalker-1153197