MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

Facebookの下地作り

2011-01-24 17:57:04 | Weblog

ツイッター暴露女子学生 ネット社会でさらされる(R25) - goo ニュース
ツイッター、匿名でも突き合わせればバレバレ(読売新聞) - goo ニュース

 著名人の行動をつぶやいたホテルアルバイトの女子大生は、つぶやきから5時間余で、

実名や顔写真をネット上にさらされた。彼女はツイッターでは本名や所属大学などを

明らかにしていなかったが、プロフィル欄に大学の学部名などを掲載しアカウント(登録名)

には本名を類推させる文字が入っていたというのだから、これは本当の意味で“匿名”とは

言えないと思うし、彼女自身も実は自身が特定されることを内心望んでいたような節も

なくはない。身元が判明したからといって、だからどうするんだということをようやくみんな

気がついたようだが、情報の真偽を確認する以外には要するにどうでもいいのである。

これで日本はFacebookにまた一歩近づいたと思う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『グリーン・ホーネット』 60点

2011-01-23 01:18:31 | goo映画レビュー

グリーン・ホーネット

2010年/アメリカ

ネタバレ

不安定な‘アイデンティティ’

総合★★★☆☆ 60

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 それにしても‘カトー’とは一体何者だったのかこの作品を観終わった今になっても分らない。カトーが上海出身だと言ったことに対してブリット・リードは「俺は日本が好きだ」と返答したのであるが、そのブリットの答えをカトーは無視していた。しかしここでカトーがツッコミを入れなければブリットはボケて言ったのではなくて上海が日本にあると本気で思っていることになってしまう。カトーは中国語を喋っているのであるが、コーヒーメーカーや、カトーが開発した‘ブラック・ビューティー’というスーパーカー内のスイッチの表記は日本語のようにも見える。中華街ではなく日本食堂内での銃撃戦、握り寿司型の盗聴器など、いずれにしてもカトーという名字から彼の父親が日本人であることは間違いないと思うのだが、とにかく終始カトーのアイデンティティが気になって物語に集中できなかった。
 物語自体は昨今の‘ヒーローもの’で描かれるようにヒーローのあり方が描かれている。『キック・アス』(マシュー・ヴォーン監督 2010年)と同様にブリット・リードの亡くなった彼の父親の銅像の首を切断することによる‘父親からの独立’から物語は始まる。
 ロサンゼルスを裏で支配するベンジャミン・チュドノフスキーは実力があるにも関わらず‘華’がないために他のギャングたちに見下されてしまうことに悩んでおり、‘緑’に対抗するように‘赤い戦士’になることで自分自身をプロモーションしようとする。他方、ブリット・リードはグリーン・ホーネットに扮することによって‘華’を獲得するのであるが、実力が伴わないために、実力があるカトーと組むことで不足している実力を補うことにする。このようにベンジャミンとブリットの対照的な二人の戦いになるのであるが、結果的には善悪とは関係なく、いかに上手く情報操作ができるかどうかが勝敗のカギとなり、「デイリー・センチネル」という新聞社の社長であるブリット・リードが勝利を収めることになる。
 このように物語は比較的分かりやすいのであるが、コメディとしては全く笑えない。せっかくキャメロン・ディアスまでキャスティングしているにも関わらず、コメディアンヌとして彼女が全く活かされていない。
 カトーのアイデンティティが不安定であるように、この作品もコメディなのかシリアスなのかはっきりしないため、残念ながら『キック・アス』のように気軽に見られる作品にはなっていない。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お金持ちには分らない

2011-01-23 00:07:28 | Weblog

「人生90年時代 年金支給年齢引き上げも」 与謝野氏(朝日新聞) - goo ニュース

 それにしても与謝野馨経済財政相は大きく出たものだ。“人生90年時代”が来るらしい。

日本人の男性の平均寿命はだいたい79歳、女性はだいたい86歳ということだが、

わざわざ“90”という数字を提示するところに与謝野馨のあざとさが透けて見えてしまう。

平均寿命というものは単純に生きている期間を指すものだろうし、医療が進歩すれば

死ににくくはなるのであるから、どのような状態で生きているかが問題となる。長く生きて

いても足腰や脳はかなり動きが鈍くなり寧ろ医療費は嵩むのだから、長生きしているから

年金支給年齢を遅らせるという事には無理がある。与謝野馨などは高額の議員年金など

貰えるのだろうから、国会議員を辞めても生活に困ることはないだろうが、かなりの数の

高齢者は受給年金だけでは生活できないから、働き続けなければならないのである。

おまけに就職難である今の若者は年金も払えないのだから、遅かれ早かれ国民年金の

システムが破綻することは避けられないであろう。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ザ・コーヴ』を見ない理由

2011-01-22 00:18:07 | goo映画レビュー

来日中のスティング、日本のイルカ漁に反対!『ザ・コーヴ』のリック・オバリーと日本で再会!活動の継続誓う! - goo 映画

 このような作品に関してよく言われることは「どちらの立場をとるにしても実際に作品を

見なければ判断できない」というものであるが、この見解は明らかに間違っていると思う。

何故ならば映画館にしろDVDにしろ作品を見るためには料金を支払わなければならず、

その料金は次の“反イルカ漁”の活動資金に流用されてしまうだろうから、見ただけで

公平さを欠いてしまうことになるからである。だから私は公平性を保つために『ザ・コーヴ』

は絶対に見ないことにしている。それにしてもロック史における彼の功績を高く評価する

ことに変わりはないが、パンクロッカーとしてデビューしたはずのスティングのすっかり

グダグダの保守派に成り下がってしまった成金特有の醜態は見ていて辛いものがある。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幸せボケの漫画家について

2011-01-21 00:05:52 | Weblog

理想を追求する一方で“適度な諦め”も必要:倉田真由美(漫画家)(Voice) - goo ニュース

 漫画家の倉田真由美のこの意見に果たして何人の人が納得するのか定かではないが、

明らかに“上から目線”の彼女の意見に私は全く納得できない。倉田真由美は「人生に

おいて失敗を怖がってはいけません。いま、たった一回の失恋でくじけてしまう若者が多い。

怖がってばかりいる人は、結局なにも手に入れられません」と宣うが、倉田が失敗を

恐れない理由は、彼女がそれらの失敗をネタに『だめんず・うぉ~か~』という作品を

描き、仕事ができるからである。つまり倉田は失敗すればするほど儲かるのであり、

失敗しても平気でいられる特異なポジションを獲得できたから「人生において失敗を

怖がってはいけません」などと能天気に言えるのであり、そのような人に“庶民”の

気持ちなど分かるはずもない。「さらに“適度な諦め”も大切」という“適度な諦め”とは

何なのであろうか? ほとんどの若者は“諦める”余裕さえないのが現状であろう。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“絶倫”というイタリア文化

2011-01-20 00:18:52 | Weblog

イタリア野党、買春疑惑の首相に辞任圧力強める(トムソンロイター) - goo ニュース
ベルルスコーニ首相に出廷命令 17歳少女買春の疑い(朝日新聞) - goo ニュース

 ベルルスコーニ首相は14日に容疑を「事実無根だ」と否定し、15日には「(捜査は)違法

だ」と地検を批判したらしい。いずれにしても70歳を超えてまでも、17歳の少女を含む

“相当な数”の若い女性と買春行為を行っていたことが事実ならば病的な絶倫振りで

ある。2011年1月13日の「ダウンタウンDX」にイタリア人のパンツェッタ・ジローラモが

出演していたのだが、ダウンタウンが「趣味は何か?」と訊いたのに対してジローラモは

「女をイカせること」と平然と答えていたから、やっぱりイタリア人の男はそれしか考えて

いないのかと思い、それならばベルルスコーニの絶倫も決してマイケル・ダグラスの

“セックス依存症”のような病気ということではなく、寧ろイタリアの“文化”の範疇に入るの

かもしれない。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ソーシャル・ネットワーク』 80点

2011-01-20 00:18:14 | goo映画レビュー

ソーシャル・ネットワーク

2010年/アメリカ

ネタバレ

本気のコミュニケーションがもたらす孤独

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 この作品の主人公であるマーク・ザッカーバーグの、2010年の‘Person Of The Year’に選ばれたにも関わらず、そのタイム誌の表紙に載った彼の寂しそうな顔がとても印象的だったが、実際、本作を観ても彼の独特な孤立感が印象的だった。
 2003年の秋、ハーバード大学の2年生だったマーク・ザッカーバーグはボストン大学の学生である恋人のエリカ・オルブライトと口論になるところから物語は始まる。しかしラストで自ら立ち上げたFacebookにエリカが登録していることを知り、何度もエリカのFacebookに友人になることを承認されたかどうかを確認するように、マークはエリカのことを嫌いになったわけではなく、マークが求めていることはいつまでも‘心地よい’口論を続けて最終的にはマーク自身の有能さを認めて欲しいということなのである。マークがキャメロンとタイラーのウィンクルボス兄弟とその友人のディヴィヤ・ナレンドラからアイデアを盗んだことも、親友のエドゥアルド・サベリンやショーン・パーカーを裏切ったことも、ただFacebookという事業を独り占めしたかったというよりも、寧ろ彼らと真剣に腹を割った議論をして勝ちたいという思いだけだったように思う。そのような常軌を逸した本気のコミュニケーションを求めた情熱がFacebookという世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)として結実したのであろう。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シンデレラ・ハネムーン

2011-01-19 18:45:48 | 邦楽

シンデレラ・ハネムーン 岩崎宏美 歌詞情報 - goo 音楽

 岩崎宏美の「シンデレラ・ハネムーン」は名曲といってもいいのであるが、あの“芸能界の

お尋ね者”コロッケによってコミックソングに落ちぶれてしまい、岩崎宏美本人もコンサート

で歌いにくくなってしまった。それはまるで陣内智則が結婚披露宴で弾き語りをした

コブクロの名曲「永遠にともに」が、その後の陣内の結婚の破綻によってコブクロ自身も

コンサートで事前に断りを入れないと歌えなくなってしまったようなものである。しかし

2011年1月13日にフジテレビで放映された「草なぎ剛の女子アナ2011」という番組で

「シンデレラ・ハネムーン」は高橋真麻アナウンサーによって甦った。歌唱力もよかったが

あのしなやかな右手の動きはオリジナルを超えていた。岩崎宏美に限らず70年代や

80年代頃のアイドル歌手の右手の動きは意外とかなり凝っていて、歌に魅力を付加する

重要な要素になっていたことを思い出した。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

説得力を持たない首相

2011-01-18 17:07:29 | Weblog

江田法相、マニフェスト見直しに積極姿勢(読売新聞) - goo ニュース

 菅首相らが表明した2009年衆院選の民主党政権公約(マニフェスト)見直しについて、

「政権を担当して、進化させ、より成熟したものにしていくのは当たり前だ」と述べ、修正を

支持する考えを江田五月が示したそうだが、マニフェストを見直すのならば、その見直した

マニフェストを掲げた上で、衆議院を解散して総選挙をすることで国民の民意を問うことも

当たり前である。これで分かる通り、今回の内閣改造で菅直人が重鎮たちを取り込んだ

理由はこのように“お偉い人たち”に代わりに本音を言ってもらって徐々に“ガス抜き”を

試みるものであった訳で、菅直人はもはや自分自身の言動は国民に対して説得力が

なくなっていることだけは十分に認識しているようである。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『僕が結婚を決めたワケ』 80点

2011-01-17 23:52:48 | goo映画レビュー

僕が結婚を決めたワケ

2010年/アメリカ

ネタバレ

ギャンブルとジレンマ

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 『僕が結婚を決めたワケ』という邦題は2つの誤ちを犯してしまっている。1つ目はこの作品は主人公であるロニー・ヴァレンタインが恋人のベスと結婚を決めるまでの人生の一大イベントをテーマに描かれたものではなく、寧ろ親友のニック・バックマンとタッグを組んだビジネスが成功するまでの物語が描かれているということである。2つ目は『僕が結婚を決めたワケ』というタイトルで、実際に参考にしようと映画館まで足を運ぼうとそそられる40歳前後の男はいないだろうから、タイトルが集客力に結びつかないことである。更に残念なことには、この作品は今までのロン・ハワード監督作品の中では珍しくかなり凝った仕上がりになっているのだが、上記の不幸が重なって誰にもそのことに気がついてもらえていないことである。
 原題が『ジレンマ』である通りに、この作品ではあらゆるジレンマが描かれる。ロニーとニックが作り出そうとする‘電気エンジンを備えたクラシックカー’というもの自体がジレンマの象徴として作品冒頭で提示される。ロニーは既婚者のニックにゲイの振りをさせ(しかしニックは既に妻とは性交渉を喪失していることが後に分かるのだが、性的不能者ではなく、‘不倫’はしていないというややこしさ!)、更に「電気自動車はゲイである」という刺激的な言葉を用いて自動車会社の、実はゲイであることを隠している社長の関心を引こうと試みることもジレンマであるし、ニックが結婚する以前に、ロニーがニックの妻であるジェニーヴァと性的関係を持ってしまったことをニックに言えなかったこともジレンマである。
 しかしこのようにただジレンマを並べて描くだけであるならば、ありふれた作品でしかない。重要な点はロニーのニックに対するエキセントリックな態度である。自分の結婚のことよりもニックの夫婦関係を異常に気にするロニーの不自然さは、以前ロニーがギャンブル依存症であることが大いに関わっている。ロニーはブレインであるニックのエンジンの開発の成功を願っているし、ニックが成功しなければ全てが水の泡となってしまう。つまりロニーのニックに関する異常な執着心は彼のギャンブル依存症から来ているのであり、本人は気がついていないようだが、ロニーにとってはもはや人生そのものがギャンブルになっているのである。自分を殴りつけても愛するビジネスパートナーであるニックはロニーにとってジレンマであるが、賭けなければ‘ギャンブル=人生’というジレンマが生じることはなく、ジレンマの集大成がラストで‘電気エンジンを備えたクラシックカー’という奇抜で斬新な形として実を結ぶ。それはゲイであることを隠している社長自身のイメージと重なり、社長に気に入られて商談がまとまることになるのである。
 この作品の脚本家であるアラン・ローブの脚本によるオリバー・ストーン監督の『ウォール・ストリート(Wall Street: Money Never Sleeps)』が楽しみになってきた。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする