信長の館を見学する（前編）

安土町を観光で訪れる人達が最も見たいと思っているのは信長の館かも知れない。ここのウリは「金碧障壁画」や「天主指図」を参考に復元された原寸大の安土城天主（５階と６階）だ。


天主を見学する前に近くに展示されている安土城の模型（ペーパークラフト）をしっかり頭に刻み込んでおくと良いだろう。


天主５階は正八角形で柱は朱塗りになっている。内部には「釈迦説法図」がある。天主６階へ行くにはらせん階段を上る。

近江風土記の丘に移築された旧柳原学校校舎

歴史公園「近江風土記の丘」には安土城跡や安土城考古博物館の他に多くの見所がある。信長の館に移動する時に面白い様式の建物を見つけた。明治九（１８７６）年に完成した柳原（りゅうげん）学校である。旧高島郡新儀村にあった小学校の校舎は昭和四十五（１９７０）年にこの場所に移築された。


文明開化に伴い洋風建築が全国各地に広まっていったことを示す貴重な文化財だ。中に入ってみるとやはり我が国独特の技術（梁の組み方）が駆使されている。校舎の近くには江戸期に造られた追分の道標や常夜燈などが集められており私の目を楽しませてくれた。