筍の卵とじ丼

孟宗筍の収穫が終わる頃に出てくるのが淡竹（はちく）である。備後地方では５月半ばから３週間ほどが最も美味しい時期であろう。孟宗が４月そして淡竹が５月の食材というのが私のイメージである。

淡竹は孟宗と比べると軽い味わいが特徴。私はこちらの筍の方が好きだ。えぐみも少ないので下ゆがきに米糠を入れる必要もない。

ゆがいた筍には予め薄味をつけておき１ｃｍ程度のさいの目に切る。割下で筍とワカメを煮て溶き卵を流し入れて半熟に仕上げ飯の上にのせる。刻んだ木の芽をあしらって完成。筍料理に飽きた頃に（やわらかい先端部を使って）作ってみると意外に感動するものだ。