すり身の原料となるグチ（イシモチ）

蒲鉾（かまぼこ）や竹輪（ちくわ）の原料表示に大体名が出ているのがタラとグチ（冒頭の画像は頭と内臓と鱗を除去した状態）である。最近では海外でのすり身の需要が増えたため原料価格が上がり魚肉練り製品を作っている会社は大変だと聞く。

一般に瀬戸内でグチ（ずんぐりむっくりの頭に耳石があるのでイシモチとも言う）は外道扱いだが、クセの少ない白身魚としてよく知られている。鮮度の良い物は焼いてもフライにしてもそこそこ美味しい。また鞆の浦名産・手握り焼き竹輪には欠くことのできない材料でもある。

ＪＲ岩国駅で下車するのはこれで２度目

私が山口県岩国市に向かったのはまだ寒い時分であった。こじんまりとしたＪＲ岩国駅の７番ホームに降り立ち階段を上り移動する。


岩徳線乗り場と反対側に改札が設けられているが、近くに木製の柱が展示してあった。架け替えた錦帯橋の親柱との説明である。


岩国の観光スポットとして錦帯橋はあまりにも有名である。しかし、今回の旅の目的は旧城下町散策ではない。昭和１５年（１９４０）岩国市誕生後、街の中心となった場所から歩いて歴史を辿ることにした。

あまり煮込まないポークカレーは香りがよい

カレーは１日寝かせた方が旨い、という説がある。確かに翌日温め直したカレーは塩角がとれて味がまろやかに感じるが、旨味の総量は前日と同じなのだ。

またカレーの煮込み時間が長くなるほど香りが弱くなる。以上のことから私は１日で食べ切れる量だけカレーを仕込む。

素材の味、スパイスの刺激と芳香を楽しむにはあまり煮込まないタイプのカレーが適している。加熱時間の短縮は光熱費の削減にもつながり、暑苦しさからも早く開放される。私の家では自家製ルーと市販の固形ルーの２つを使いポークカレー（今回は細切れ肉を使用）を３０～４０分程度で仕上げている。