14日の参議院本会議で可決・成立する。安倍首相はとりあえず第一関門突破といったところか。問題は山積みで、今後どのような風が吹くのだろう。考えることを自ら放棄してきた多くの国民は否が応でも憲法改正について直視せざるを得なくなった。投票権者は18歳以上が望ましいと思う。だらしがないおっさん、おばはんよりはまだ期待が持てるから。
カワハギは今が旬だ。ハギのことを地元では「ハゲ」と言う。菱形がマルハゲ、顔の長いのがウマヅラハゲで、もらったものはすべて後者だった。腹はパンパンで真子が入っていた。
以前ある割烹で「ハゲをくれ」と言って気まずい思いをしたことがある。主が眉間にしわをよせた。カウンターの奥にはザビエルオヤジがいた。私は笑いをかみ殺すのに往生した。あれから注文する際にはあえて「ハギ」と言うようにしている(笑)。
ザラザラの皮を剥ぎ、角の後に出刃を入れて、頭を手前に引っ張ると内臓も一緒にとれる。肝は非常に美味しい、フグの危険なそれよりも上だ。北関東では流通の問題から身欠の状態で売られていた。それを見て「一番旨いところを捨ててどうする。ほんまアホだな」と思ったものだ(笑)。

地元の割烹では目と胆のうと腸を抜いて煮付けるが、グロいので私は頭と内臓を取った状態で炊く。身がパクッと割れるのが鮮度のいい証拠。肝と真子は別鍋で味をつけた。


一匹だけ造りにした。肝ポン酢で食べる。言葉は何も要らない。瀬戸内海の恵みに感謝、感謝、感謝。頭は捨てずに霜降りにして味噌汁にする。これがまた癖になる味なのだ。

癇癪を出して卓袱台をひっくり返す祖父の形相は鬼であった。些細なことで激怒する彼の気性が理解できなかったが、明治という時代に生まれて様々な修羅場をくぐってきたことは家族の誰もが認めていた。
機嫌のいい祖父が地元の「鯛網」のからくりについて話してくれた日のことを鮮明に記憶している。
『○さんよ~、あの鯛網ゆーんは大嘘じゃけーのぅ。網の下にな、色のわりーい養殖もんを入れておいて何も知らん客の前で引き上げるんじゃ。またその鯛をええ銭を出して買うもんがおるんじゃから…おもろかろうが』
とにかく酷い話だと思った。備後地方でも最も汚い言葉が飛び交うその漁師町がますます嫌いになった。小学校に上がる前の話である。テレビや新聞が報じる「多くの嘘」に振り回されるな、と教えたかったのだろう。
頑固な祖父のおかげで冷ややかな目ができ上がったのだ(笑)
機嫌のいい祖父が地元の「鯛網」のからくりについて話してくれた日のことを鮮明に記憶している。
『○さんよ~、あの鯛網ゆーんは大嘘じゃけーのぅ。網の下にな、色のわりーい養殖もんを入れておいて何も知らん客の前で引き上げるんじゃ。またその鯛をええ銭を出して買うもんがおるんじゃから…おもろかろうが』
とにかく酷い話だと思った。備後地方でも最も汚い言葉が飛び交うその漁師町がますます嫌いになった。小学校に上がる前の話である。テレビや新聞が報じる「多くの嘘」に振り回されるな、と教えたかったのだろう。
頑固な祖父のおかげで冷ややかな目ができ上がったのだ(笑)

それは食べ方を見れば、容易にわかる。箸使いがきれいな人は立派な親を持ったということだ。私は高校を卒業するまで、まともに箸が持てなかった。大学会館食堂での友人の振るまいを見て、恥ずかしくなった。私は毎日ピーナツをつまむ練習をした。1ヵ月後、なんとか様になり、現在に至っている。
説教を垂れる老人が昔は苦手だった。むくれていると母はこう言い聞かせたものだ。「苦言を呈してくれる人が本当の友達」だと。忠告を聞き流すか、受け入れて反省するか。後退、成長はそこで決まると思う。
かっこいいオヤジは若いうちから泥をなめているから自分を律する強さがある。そういえば毒舌の祖母は冷笑を浮かべて、こんなことを教えてくれた。
「馬鹿ほど群れる。生粋の日本人はそんなことせんわ(笑)」
不逞な輩(汚水に涌くボウフラ)が国内で悪行を重ね、汚い金を稼いできた。害虫駆除まですることはないが、国家及び国民がそいつらを監視する必要性はある。「郷に入っては郷に従え」というルールが守れない者にはキツイお灸をすえてやらねばなるまい。

説教を垂れる老人が昔は苦手だった。むくれていると母はこう言い聞かせたものだ。「苦言を呈してくれる人が本当の友達」だと。忠告を聞き流すか、受け入れて反省するか。後退、成長はそこで決まると思う。
かっこいいオヤジは若いうちから泥をなめているから自分を律する強さがある。そういえば毒舌の祖母は冷笑を浮かべて、こんなことを教えてくれた。
「馬鹿ほど群れる。生粋の日本人はそんなことせんわ(笑)」
不逞な輩(汚水に涌くボウフラ)が国内で悪行を重ね、汚い金を稼いできた。害虫駆除まですることはないが、国家及び国民がそいつらを監視する必要性はある。「郷に入っては郷に従え」というルールが守れない者にはキツイお灸をすえてやらねばなるまい。

一個人という旅雑誌を買うのはこれがはじめてである。表紙の女性にも惹かれたのだが、綴じ込み付録のDVD(日本と世界の豪華寝台列車)を見たいと思ったのだ。創刊から7周年。読者をつなぎとめる血の出るような努力をしているのだろう。
読者は執筆陣の驕り高ぶり、欺瞞にビビッドに反応し、いとも簡単に雑誌を見捨てる。一部の取り巻きに「有能」と持ち上げられた、大したこともない執筆者がマスタベーションを続け、廃刊への道を突き進んだ例は数多い。取り巻き(太鼓持ち)ほど「無能」なものはないことを知るべきだ。
雑誌の存続・部数拡大には執筆陣の刷新は必要不可欠である。毎回同じ切り口では飽きられるのは当然である。バランス感覚、知性の足りない執筆者はゴミである。そんなヘドの出るような雑誌を読まなくなって数年になる。
まだ低空飛行を続けているようだが、いずれ山にぶつかって木っ端微塵になるのではないかと思っている。
謙虚さを忘れた時に人間の成長はとまる(笑)。
