THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

もう一度マジメに量る。

2007-12-07 21:42:46 | XR250

先日の体重計2台を使用しての車重測定をした結果を落ち着いて見てみると、殆どがメーカー公表の装備重量よりも重い。
「装備重量」とは今すぐに走り出せる状態でしかもガソリン満タンの事だと認識しているが、合ってますよね?
バークバスター等の後付け品も加わっているのでその分重くなっているとは思うが、あの日あの時坂内にいた全車が満タンだったとは思えない。
バイクが倒れるのを支えているだけのつもりが、体重を掛けてしまっていたかもしれない。単純な測定誤差(例えば機械の都合によるもの)もあろう。

それとやはりガソリンが半端に入った状態での計測となってしまったのは残念。だがいくらなんでも俺の興味を満たす為だけに「ガソリン抜いてくれ」なんて頼めないし(笑)・・・。
とりあえずメーカー公表の重量は正しいと仮定した上で、もう一度280馬邪の重量を量ってみた。

Epsn4653_2

この記事でも書いたが、体重計2基を使用して車重を計測するのは大変であった。
なので今回は、2台のホイスト(天井クレーン)で280馬邪を吊り上げてから、体重計に下ろしてみた。
計測条件は、直ぐにでも走れる状態からガソリンを抜いた状態。いわゆる「半乾燥重量」である(この定義ははMFJの規定にもあるようだ)。個人的には、バイクの重量を量る上で最も公平な方法と思う。

今回は何度も計測をやり直して確かめたので、体重計が狂ってない限りはアテになる数字の筈。
280馬邪は元々XR250ではなく、最初期型のXR250BAJAがベースとなっている。
フロント周りではメーター関連は全て取り払い、灯火類とそのスイッチ関係も全て取り外してある。
燃料タンクは鉄製からポリエチレンに変更。
キャブ周りのややこしい部品は取り払ったし、バッテリーも小型の物に変更。ハーネスからも不要な配線は間引きを施してある。タンデムをしない限りは必要の無い部品も取り外した。
マフラーも軽量化。フレームの不要なブラケットやガゼットも切断してしまった。
エンジンからも、フライホイールを削った事によって重量が減っている。

結果は・・・
フロント/56.6kg リヤ/62.2kg 合計118.8kg。
メーカー公表の装備重量同士で比べる場合、落とし穴になるのがガソリンタンクの容量の違い。なのでガソリンの比重を0.75として計算して、装備重量から引いた数字を表にしてみた。ちなみにガソリンの比重は資料によって微妙に巾があるが、最も一般的と思われる数値で計算した。

Photo_4

んで、コレがツジツマが合わんのですわ。以前も書いた事があるが、「乾燥重量」は何を含んで何を含まないという明確な定義が無いらしい。
ME08は装備重量からガソリン重量6.75kgを引くと105.25kgなので、乾燥重量に3.25kg増し。エンジンオイルとブレーキフルード、フォークオイル等を引くとすれば、まあこんな物かという程度の数字である。問題はその他のXR250シリーズ。
280馬邪のベースである初期型XR250BAJAは、装備重量130kgでガソリン満タン分の重量を引いて122.725kg。乾燥重量との差は5.725kgもある。なんで・・・? 空冷なのにこんなに液体がある訳無いじゃんか。ホンダの場合、乾燥重量にはバッテリーも含まないのか?
280馬邪は上に書いた通り、それなりの重量は減っている筈であるので、メーカー公表の装備重量は正しいと信じたい。もしも280馬邪に初期XR250BAJAの満タン量と同じ9.7リットルのガソリン入れたら、装備重量約126キロ。アレレッ、全然軽くなってねえじゃん。外した部品も数多いが、アンダーガードやバークバスターなどの重たい部品を取り付けたりしてるからなあ。

それと、ME08とのこの差は一体ナニ? 118.8kg対105.25kg。その差13.55kg。
ME08のエンジンがXLRとほぼ同じ重量だとすると、仮にセルを外したとして-2.5kg、バッテリーでさらに-1kg(ノーマルバッテリーでは-2~3kgか?)。まだ10kgも残されているぞ。バークバスターとアルミのエンジンガードを実測したら、それぞれ774gと1067gだった。合計1841g。

Epsn4655_2

上記の10kgからコレを引くと、8kg強。最後に残されたこの重量、これはMD30との部品の違いから来る物なのだろうか? 例えば肉厚が薄いとか。試しに片隅に転がっていたXLRのスイングアームを量ったら3.4kg。ME08のスイングアームはMD30と形状が異なるのを発見したが(フォーク後端のリブが削られている)、1kgも軽いなんて事はないだろう。
MD30のスペアのリヤホイールはブレーキディスクとスプロケ、8分山のMXタイヤ含んで11.2kg(スプロケ抜きで10.8kg)。9分山のMXタイヤを単体で量ったら5.8kg。ハードチューブ込みで6.8kg。T田さんのME08は俺と同じサイズのエキセルに交換してあったので、ハブだけではそうそう違わないだろう・・・と思ってパーツリストを照合したら、ME08とMD30のハブは前後とも共通である事が判明。

Epsn4654_2

リヤサスのアブソーバーなんて大した重さの差なんて無いだろう。そうなると残されるのはメインフレームとシートレール、フロントフォークしかない・・・。確かにメインフレームもシートレールもMD30とME08は異なり、ME08に不要な物が付いていないのは知っているが、少なくともシートレールはMD30でもそれほど重い物ではなかったぞ。 ※280馬邪はシートレールの曲がりを修理する為、重くなってしまうような加工が施してある。
メインフレームは確かに単体では重かったなあ。塗装した時に量っておけば良かった。ME08はメイン・シートレール共、クロモリ鋼(クロームモリブデン)=SCM435なのだそうだ。MD30は一般軟鋼=SS400。比重は同じだが強度がまるで違うので、その分薄いのを使っているのだろうか?

軽量化するのに手っ取り早いのはセル関係を外す事であろうが、そもそも280馬邪は最終的に24時間エンデューロ専用マシンとなる運命であるので、セルは必ず残すというコンセプトの元に成り立っている。乗るのが俺だけだったら外してしまう可能性は高いんだが・・・。

とりあえずあと5kgの減量を目標とする。できるんかいな。といいつつ、すでに準備中。この軽量化に関しては長期戦のつもり。

コメント
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