XR250改・280馬邪のドリブンスプロケットには、現在45Tを使用している。が、これだと既にノーマルチェーンガイドは使えない。
現在ノーマルチェーンガイドをモディファイした物を使用しているのだが、どうにも具合が悪い。そりゃそうだ、元々の設計と違う使い方をする訳なので、そうそう上手くいく筈もない。まして現物合わせで加工した物だから尚更だ。
ちょくちょくXR250(MD30)にレーサーであるME08のチェーンガードを流用したという話を聞く。ME08(ここでは国内限定レーサー)はドリブンスプロケットが48Tらしい。写真が無くて申し訳ないが、T田さんのME08を見たらチェーンガイドはスイングアームに対してボルト3本で留まっていた。対するMD30は2箇所。流用する場合は前側2箇所で固定して、後ろ側は切断してしまう(もしかするとそのまま付くかも)みたいだ。
さて、現状の位置関係を採寸して、製作するチェーンガイドの図面ををCADで作成。使っているのはAUTOCAD等のメジャーな物ではなく、かなりマイナーな業務用のヤツ。説明は面倒なので割愛。XR's only等の既製品を参考にしつつ(マネてはいない)形状を決定した。
コレをペンプロッターで原寸作成して、材料に貼り付けて切り出す。
外面はA5052の4mm板。スライダー部分は純正品を使う(二個使う設計)。チェーンがアルミ板に直接当るのはマズいので、インナーには純正品のようなポリエチレンを使いたい所。ほんのチョビっと使うだけなので、仕入れ上の面倒は避けたい。で、イイモノがあるんですわ。
まな板。
近所のスーパーからホームセンター、果ては100円ショップまで、あらゆるメーカーの物が取り揃っている。これは400円台だった。最初から板状なので、材料としては申し分ない。商品のパッケージには「オフロードバイクにも最適」と書いて・・・ある訳無ェ。
ちなみに・・・まな板を使うのは俺のオリジナルアイデアではなく、赤の他人のパクリ。だいぶ前だけど、たまたま人のブログで見かけたので「パクリますよ」とコメント入れておいた(笑)。
俺が認識している普通のまな板は乳白色半透明(最近は骨白が多い)だが、最近は色付きの物もある。抗菌加工されており、スタンド付きですよ奥さん!! 俺はブルーをチョイス。アルミ板諸共原寸を貼って切断。購入したまな板は元々10mmだったのだが、ちょっと分厚すぎるので手押しプレーナー(カンナ)で6.5mmまで削ってやった。
厚みのある樹脂板はジグソーや糸鋸盤などのレシプロでは加工熱で絡み付いて大変なので、コンターで切断。A5052板も同様に切り出した。
いつもネジ関係を購入するネジ専門店にて、長さを合わせた物を購入。
小頭の皿ねじが良かったのだが、流石に長いものは在庫して無いらしい。妥協しつつも限られた中から選択。
本体に皿揉み加工をする。M6の普通頭なので、D12。12.0mmのキリを90°に研いで使っている。加工面をきれいに仕上げたかったのでタッピングオイルを併用。その道では有名なステンコロリン。
さて、重さは・・・
■ノーマル/174g↓
■新作/388g↓
ウヘッ。バネ下荷重増加。 ※削れたりして新品状態とは重さが変わってしまっているかも。それとネジ類が正規の物ではありません。
設計ミスが発覚したので余分な穴が開いてますが、仮組みしてみる。ボルトはとりあえず有り合わせの物で組み立てただけ。それとスライダーは二個の純正品を使うつもりなのだが(内一つは要加工)、ここではまだ一つしか使ってない。
ガーン、これは寸法設定がマズい。失敗だ!! 磨り減ったスライダーに合わせて設計したので、新品のスライダーと組み合わせたらゴリゴリに擦れまくってしまう。
その瞬間に猛烈にヤル気を喪失。穴を開け直してゴマカスか? それとも今までの物に戻すか?
・・・間に合わせをやっても必ず後で後悔するので、再製作する事に・・・。
全く同じ作業をやって・・・ウム、二回目は作業がスピーディー。
重量測定。
427g・・・。
ウヘッ。穴を開けて気休めの軽量化。403g。
完成品はコレ。
床に散らばっているのは失敗作。