THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

WR250R試乗会

2007-12-09 20:30:10 | オフロード

WR250Rなんて買う気もねェよ、なんつって言いながら、実はかなり前から試乗会情報をチェックしていた。
場所はいなべスポーツランド・ダイイチ。以前は良く来ていたが、最近は全く・・・。一年半ぶりだ。
ヤマハのオフロード専門ブログのオフロードワールドにて他会場のレポートを見ていたので、早目に行った方が良かろうと判断して朝7時に自宅を出発。
休日の道路は思いのほか空いており、8時10分頃到着。試乗会参加としては(多分)一番乗り。お陰で既に並べられている試乗車と、話題のカットモデルをジックリと観察できた。

デザインはシャープでスリムなカンジで、結構カッコいいと思う。個人的には白の方が気に入ったものの、仮に買うとすればヤマハ贔屓の俺としてはブルーの方かな。ただ、WR-Xの黒い部品を取り入れて純正カスタムしたい所。従来のオフロードモデルのデザイン既成概念を、ある程度は打ち破っている所が好感持てる。ただ、もしもレースに出場する場合はゼッケンを入れる場所に困るかな。白いサイドカバーに数字を入れたところを想像すると、ゲンナリですわ。ゼッケンプレートを持たないデザインはメーカーコンセプトの一環からくるものらしいが、せめてKTM250EXC-Fみたいな処理が良かったなあ。
ラジエターシュラウドがノッペリとしてて、そこだけ見ていると速そうに見えないところも個人的には今ひとつ。あと、このバイクに限らず国産トレールは、質感というか所有欲を駆り立てる物が感じられないのが残念。例えばKTMなんかは至近距離で見ると質感の高さに圧倒されるんだが、国産トレールももう少し何とかしてほしいモンだと思う。一見してナナジューマンには見えんね、コイツは。
カットモデルは一見の価値アリ。存在自体もユニークだし、構造も良く判る。それにしてもスンゲエピストン・・・。

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ボア×ストローク(77.0mm×53.6mm)はYZ250FやR1と同じなんですな。昔のXS-1やXS650がトヨタ2000GTの3分の1だったのを彷彿とさせる。当然性能面からの選択であろうが、こういう部分はロマンを感じてイイなあ。
話題のインジェクションはバタフライ。FCR-iみたいなスライドバルブの方がスゴそうな気がしますが、コリャ独り言です。

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ミャフリャーはキャタライザー装備。外面のカバーは写真では金属かと思っていたのだが、実は樹脂製で軽そう。

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知人たち数人と申し合わせての参加なのだが、それ以外にも顔見知りがやたらと多いのには笑えた。坂内の師匠(俺が一方的に思っているだけ)のKさんご一行は前回の名阪スポーツランドの試乗会に続けての参加。日曜日なのにお店を放棄してきたんですかw? N目君、ME06さんとその友人、T田さん、地元民のN川君(但し見に来ただけ)、坂内常連のMさん、でんでん丸さん・・・とまあ、何処に行っても似たようなメンバーだこと・・・。

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本コースではミニモトのレースが行われている。本当は自分のバイクを持ってきてフリー走行したかったのだが、前日に不可能な事が発覚。ハイエースは空荷で来る事となった。

早々に着替えて試乗の順番待ち。ホワイトボードに「追い越し禁止」と書いてあるが、見なかった事にしよう(スミマセン)。広場にパイロンが置いてあるだけの試乗コースである事を懸念していたが、本コースの一番下の部分を使うようで、まあ一安心といったところ。

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いよいよ跨った。オオ、俺のウェア、WRにピッタリじゃんか。シート高はXRと同等かチョイ高な印象。ただタンクが結構ボリュームあって少し視覚的な圧迫感がある。走り出せば気にならない。女の子も試乗してたが足が届かないらしく、スタッフに支えてもらっていた。割と背が高そうだったのに。
セルを回す。ちょっと始動性が悪いかな・・・? 個体差かもしれないが。空ぶかし。想像していたよりもレスポンスは良くない。イヤ、勿論悪くは無いのだが、驚くほどでもない。排気音が静かな事もあって50ccみたいな雰囲気だ。280馬邪(俺の所有するXR250改)の方がスロットルに対する反応は遥かに良い。停止したまま全開にしてみる。リミッターが付いているみたいで、全開固定にするとバラン、バラン・・・とバラけた音がする。結構拍子抜け。
そしてスタート。試乗は短いコースをたった3周との事なので、様子見をする間は無い。イキナリ全開にしてやった。リヤブレーキがかなり浅い位置で効くようで少し戸惑うが、ポジションは昔からヤマハ車に乗りなれた俺にとっては好きな感じ。

全開!全開!!全開!!!・・・一周目でイキナリ、コーステープを見誤ってコースアウト(笑)。
アクセルを捻るが、加速している感覚が無い。それなのに気が付くとスピードが出ている。速い!! サスは前後ともかなり硬めに感じるので曲がり難いかと思いきや、非常に良く旋回してくれる。それと、跨った瞬間に感じた重さが、走り出すと消えてしまうという不思議な感覚だ。テーブルトップを飛びきってみた。俺はエンデューロライダーなので(汗)ジャンプはヘタクソだが、ポギャンと落ちても何とも無かった様に走れる。

ウーム、試乗コースが短すぎて、鈍感な俺には良く判らねぇ。すぐさま「おかわりー!!」
やはりイキナリ全開。ちとギヤがワイドレシオなのか、2速以外では走れない。3速は全然駄目。無理矢理放り込んだ1速では高回転型エンジンのお陰で何とか。ちょうどこの時小雨がパラパラしてきていて、ちょっと滑る。それでも全開!全開!!全開!!!そして・・・
クラーーーーーーッシュ!!
さすがクラッシュ大魔王(爆)。高速コーナーで向きが変わりすぎて、路肩の土手に突っ込んで転倒。スミマセン。ちなみにWRはインジェクションのシステム上、転倒してエンジンストップしたら一旦メインキーをオフにする必要があるそうだ。
レバーが明後日の方向を向いてしまったのとクルリンと180°向きが変わってしまったのでリカバリーしていると、3台がダンゴ状態で突進してきた(爆)。KさんとMさん、T田さん。後で聞いたらバトルモードだったらしい(爆)。

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ME06さんはいつものスタイルで。最新バイクとウェアのミスマッチぶりが印象的(スミマセン)。

鈴木健二氏と成田亮氏がデモランのあと、トークショーとサイン会。田中麗震愚オリジナルバーパッドにダブルサインをお願いした。

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撮影はプロカメラマン夏目健司氏。一大イベントなのに、こんなとこでプロカメラマンが遊んでます。もったいない。関係者の方々、次回は使ったって下さいw。

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純正オプション(ウソ)の田中麗震愚バーパッドを装着した写真。

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うあっ、成田氏のサインが乾く前に触ってしまったあ! それにしても俺ってミーハー?

試乗会午後の部開始。午前に乗った人間がまた乗っていいのかどうか判らんが、もう一回受け付けして列に並ぶ。
またもや全開!全開!!全開!!! だんだん乗り慣れてきて、いいなあ・・・と思えてきたぞ。XRはボーッと走っていてもそれなりのペースで走れる。抜かれても、他車がコケている間にコンスタントに走りきれるイメージ。対するWR-Rは速く走らせようと思ったら、その気にならなければならない。
もちろん非常に乗りやすく、乗り手を選ぶという事も無い。低回転でもそれなりに走るし、むしろマディでは有効なフィールだと思うが、回さないとスピードが出ない。

またもや並ぶ。もしもケシカラン事だったならばスミマセン。
全開!全開!!全開!!!そして2周目・・・
クラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッシュ!!!!!!
さすがクラッシュ大魔王(爆)。しかも今度は結構ヒドイ。いきなりスリップダウンして、俺自身が地面に放り出された。一瞬の間を置いて・・・WR-Rが俺の上にドサッと乗っかってきました(爆)。完全に下敷きですわ。イテテテ・・・。クラッシュ大魔王なのでケガはありませんよ。
恥ずかしいので何事も無かったかのように走り出そうと思ったら、ライトカウルが無くなってる(汗)。ん~~~? もしかしてバイクが一回転シマシタカ? カウルの片割れを拾ってベシッと押し付けてみたが・・・ポロリ(泣)。知らなかった事にしてもう1周(爆)。ハンドルが強烈に曲がってしまっている・・・スミマセン。
ウーム、普通だったらいくらなんでもそうもクラッシュしないと思うのだが、いつもモトクロスタイヤを使っているので、グリップの弱いトレールタイヤのせいかな・・・? そうだ、きっとそうでしょう(笑)。ちなみにデモランで使われたWR-Rはモトクロスタイヤを履かせていた。ズルイ。
試乗を終えると、カタチの変わったWR-Rに順番を待つ人とスタッフの視線が集中。俺は蚊の鳴くような声でスタッフに「スミマセン」と言った後、ヘルメットを被ったまま影に隠れます(爆)。N目君が寄ってきて一言。「やりすぎですわ」。

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修理して下さっているメーカーのスタッフの方達・・・。申し訳ございませんでした。

正直なところWR250R、欲しいと思う。ただし俺の場合280馬邪は手放す気は無いので、問題はWR-Rを買うとXR250改・280馬邪とキャラが被る事。それでも280馬邪は登録してないので、レーサーを買ってもやはりキャラが被るんだよなあ。ナンバー付き(登録して)でWR-Rを買うのも手か? オープンエンデューロにも使えるし。
当分考えます。

※俺はプロライダーでもモーターサイクル・ジャーナリストでもバイク屋でもありません。別に速い訳でもありません。シロートのインプレッションですので軽く読み流して下さい。

コメント (8)
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